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相続放棄

2014.01.17 [ 神村 岡 ]

弁護士が扱う相続問題としては,遺言作成や遺産分割の方法をめぐる相続人間のトラブルがケースとしては多いです。

しかし,たまに,相続放棄の手続を代理して行うこともあります。

相続放棄の手続を行うと,最初から相続人ではなかったことになります。
被相続人が多額の債務を負っていて,相続することでその債務を承継してしまうような場合には,それを避けるために相続放棄を選択することになります。
他方,債務が特になく,複数の相続人間で特定の相続人にのみ相続財産を相続させようとするような場合には,相続人間でそのように合意をすればよいので,特に相続放棄の手続を行う必要はありません。

相続放棄の手続は,裁判所に対して書面を提出して行います。
基本的には,相続の開始(被相続人の死亡)を知ってから3か月以内に手続を行う必要があります。
ただ,3か月を過ぎると一切相続放棄ができなくなるかというと,そういうわけではありません。

例えば,死亡は知っていたが,被相続人に債務があったことを知らず,相続放棄をする必要がないと考えて手続をしていなかった場合にも,債務の存在を知ってから3か月以内であれば相続放棄を認めてもらえます。ただ,この場合,債務の存在を当初は知らなかったのだということをしっかり説明する必要があります。

相続開始から3か月以内に手続を行う通常の場合も,戸籍関係を戸籍謄本を入手したり書類を書いたりと面倒なことはありますので,弁護士に依頼することでその手間を省くことはできます。

また,相続開始から3か月を過ぎていたり,相続の開始は知っていたが債務の存在を知らずに3か月が経過してしまったというような,いろいろと事情を説明する必要がある場合には,弁護士がうまく事情を説明することで,より確実に相続放棄が認めてもらえるようにすることができます。

長くなってしまいましたが,相続放棄について一般の方が知っておくべきことは,3か月の期間制限があるということと,3か月の期間を過ぎても相続放棄ができる場合があるということの2点くらいでしょうか。あとは,そのとき考えればよいことかと思います。

運動不足です

2014.01.16 [ 神村 岡 ]

振り返ってみると,最近全く運動をしていません。

アイスホッケーはオールシーズンですし,当然冬場もやっているのですが,スケートリンクの都合からか,練習や試合が最近では1か月に1回くらいしかありません。そして,今月はその貴重な1回の練習に行けませんでした。前回アイスホッケーをしたのは12月上旬ですので,かなり間隔が空いてしまっています。

それから,昨年からテニスを始めましたが,秋の大会が終わってからはオフ状態になっています。

夏場は自転車に乗りますが,今はそれもありません。実は自転車のスパイクタイヤをもっていますので,今も乗ろうと思えば乗れるのですが,タイヤを替えるところから始まりますので,なかなか重い腰があがりません。

こうして振り返ってみると,最近ではほとんど運動らしい運動をしていません。強いて言えば,通勤や外出で歩くことと,子供と遊ぶことくらいでしょうか。

運動不足を解消するため,まずはテニスを再開しようかと思います。
それと,機会があればスキーにも行きたいです。まずは板を買うところからですが。


どうして1日たった15分程度のストレッチが習慣化しないのか

2014.01.15 [ 小西 政広 ]

疑問です。

31歳になりました。

服を着ているとそこまでわかりませんが,お腹が出てきました。

意外と体重は増えていないのですが。それもそのはず,何となく筋肉が細っているような。

父は,おそらく私の記憶のある頃から,帰宅後20分程度ストレッチやトレーニングをしています。

体つきは父の方が断然良いという始末。父60歳。


昨年1年間はスポーツジムの会員になっていました。

年間で通ったのは11月までで2回。12月は焦って3回の計5回。


今年は,トレーナー付,次回の予約を必ず入れてから帰る,そんなトレーニングジムに通うことにしました!

運動の習慣と腹回りの引き締めがしたいです,週2回くらいがいいですかね?と私。

無理せず週1くらいが良いと思います。とトレーナー。

次は今週土曜日。

気がつけば足を押さえない腹筋ができなくなっていました。


齋藤が冬場の運動について書いていたので,私も便乗です。

テニスやってません。どうしよう。

2014.01.14 [ 齋藤 健太郎 ]

昨年は,朝テニスというものを始めて,雨さえ降らない限りは,テニスに行くことが出来ていました。
おかげで,少しずつテニスの感覚も取り戻せてきたかなーと思っていたのですが,北国には「雪」という大敵が住んでいるのを忘れていました。

ここのところ,2ヶ月半以上,テニスをやっていないのではないでしょうか。
このままでは冬は全くテニスをしないということになりかねません。

そこでいくつか選択肢を考えました。
1 冬はオフシーズンであると割り切って,その代わりスケートやスキーなどで足腰を鍛える。
2 土日の朝などに,人数を集めてコートを借りる。
3 平日夜間にテニススクールに通う。

しかし,1は,現在の仕事に追われている状況を考えれば(すでに今も午前1時を回ってしまいましたがまだ事務所),何もしないということになるでしょう。
2についても,現在,誘われているものはあるのですが,冬の朝は寒いので,できれば避けたい。しかも,土日は我が家の裏ボスがいい顔をしない。

そこで,3を実践しようかと思っています。
テニス歴はかれこれ20年近いのですが,実はスクールというものに通ったことがありません。

友人がコーチをしているテニススクールがあるので,その夜のコースに通うことをここに宣言します。
通いますよ!・・・たぶん・・・

前代未聞の裁判劇

2014.01.14 [ 齋藤 健太郎 ]

そういう触れ込みで現在上映中の映画「ゼウスの法廷」ですが,裁判官が自ら志願して,重過失致死罪の被告人となった元婚約者を裁くというわけのわからない映画なようです。

元婚約者だという時点で,裁判官としては担当すべきではないですし,自ら志願するというシステムがあるというのも聞いたことがありません。
大抵は,機械的に配点されており,裁判官が自分で事件を選ぶということは考えられません。

裁判から裁判官が外される場合を「除斥」(じょせき)といい,親族や元親族の場合には除斥されるのですが,「元婚約者」は親族ではないので対象にはなりません。この点を考えて,「元婚約者」という設定にしたのかもしれません。

しかし,裁判官は,不公平な裁判をするおそれがある場合には,弁護人や検察官が申立をすれば,「忌避」(きひ)という手続によって,担当から外れてしまいます。
私が弁護人なら,間違いなく忌避の申立をするでしょうし,誰が弁護人でもそうするでしょう。あえてそのような裁判を受ける意味はありません。
なお,自分から裁判をしないということを「回避」といい,忌避されるような場合は,回避という手続により自分から外れるべきとされています。その意味でもおかしいですね。

いずれにせよ,なんだかおかしな映画が出来てしまったという感じです。
まさに「前代未聞」ですね。

中小企業診断士②

2014.01.10 [ 神村 岡 ]

昨年12月25日に,中小企業診断士試験の最終的な合格発表があり,努力の甲斐あって合格することができました。

今後,1月末から3月上旬にかけて実務補習というものがあり,それを経て春には中小企業診断士の登録をすることになります。

実務補習は,実際の中小企業を何人かのグループで訪問し,グループ内で協議するなどして中小企業診断士としての経営改善計画を提案するというものです。

実務補習は平日と土日を含めて全部で15日間あり,基本的に1日拘束されますので,弁護士業務,更には家庭との両立を考えるとなかなか大変な時期を過ごすことになります。

しかし,実際の企業の相談を受けて複数人で改善計画を練るというのはとても貴重な経験になると思います。今後の業務に活かせるように必死で取り組もうと思います。

ステキな金縛り

2014.01.10 [ 神村 岡 ]

先日,三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」という映画を見ました。

ストーリーは,殺人事件の犯人とされた男の唯一のアリバイ証人が幽霊だったため,弁護人が幽霊を探し出し,刑事裁判の中でなんとか証人として証言させようと奮闘するというものです。

そもそも幽霊が証人という設定なので,法律家の立場からコメントするという以前の問題ですが,一点だけ,これはもしかしたら一般の人が見たら誤解するかもしれないと思うところがありました。

それは,裁判所で,裁判が開かれていないときに,裁判官の部屋に検察官や弁護士が集まっていろいろと話をしていたことです。

あのシーンを見ると,まるで検察官や弁護士が自由に裁判官の部屋に入って好きなように話をすることができるようにも思えますが,実際には,検察官や弁護士が裁判官の部屋に入ることはほとんどありません。

また,裁判員裁判などでは,正式な裁判の期日の他に打ち合わせ期日というものが設けられることがありますが,それは裁判官の部屋とは別の部屋で行われ,手続の進行などの事務的な点について話すだけの手続です。あくまで日時を予め指定して「手続き」として行われます。

打ち合わせ期日の他にも,法廷ではなく小部屋で非公開で行われる手続はあります。
法廷での期日に比べれば,小部屋で非公開で行われる手続では,やりとりは若干フランクにはなります。そのため,あまり事件と関係のない話を積極的に話しかけてくる裁判官もまれにいます。しかし,無駄話をしない裁判官がほとんどです。

ただ,裁判官もいろいろですし,裁判所によっても雰囲気がかなり違ったりします。
そのため,自分の知らないことろで,自分が普段経験しているものとはひと味違うやり取りが繰り広げられているのかもしれません。

弁護士と接見中に逃走!??

2014.01.07 [ 小西 政広 ]

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140107-00000024-ann-soci


強盗強姦容疑の被疑者が,

弁護士と接見中に逃走した,という耳を疑うようなニュースがありました。

この被疑者がどのような方法で逃げたのかは分かりませんが,場合によっては,刑法の逃走の罪により処罰される可能性があります。

気になったのは,「弁護士と接見中に逃走」ということ。

通常,弁護士と被疑者が接見する場合,ドラマなどでもお馴染みですが,
一つの部屋を,おそらく強固なアクリル板で遮り二つに分けた部屋に,それぞれ別個の入り口から入って接見をします。
被疑者は,アクリル板を破壊でもしない限り,弁護士側の入り口から外に出ることはできません。

被疑者側のドアの向こうには看守が控えており,おそらくは,被疑者側のドアを開けると,自動的に担当係に連絡が入る仕組みになっていると思います。

しかし,弁護士との接見は,法律上秘密が保持され,警察官の立ち会いがないので,その時間は警察官の監視から外れるということになりますので,その状況を利用することができたのかもしれません。

ただ,目の前で被疑者が逃げだそうとすれば,弁護士は,すぐに係の警察官に報告します。
弁護士は,被疑者の言い分を裁判所で主張し,被疑者の権利を守るという役割を持っていますが,逃走を支援するということは絶対にしません。それは被疑者の意向に反しても。

このニュースの内容には,弁護士が逃走を支援したかのようなニュアンスが含まれ,違和感がありました。

事実としては,これも推測にすぎませんが,弁護士が接見を終えて接見室から出た後,期を見計らって逃走したんだろうと思います。

弁護士は,警察から,接見が終わったら速やかに報告するように要請されています。

しかし,接見が終わった時に,外に警察官が誰もいない場合など,報告をしないことも時折あります。

そんなときには,被疑者は,個室に1人になった時間を利用し,担当者がいなくなる時間を何らかの方法で把握した上で,逃走することもできるのかもしれません。

弁護士としては,自分の被疑者・被告人が,自分との接見を利用して逃走することなど考えたくもないことですが,このように利用されてしまうことがありうることを十分に認識しておかなければならない,と考えさせられました。


平成25年1月9日追記

捕まりましたね。

まずは周辺住民も一安心でしょう。

判決が確定するまでは無罪推定が原則ですが。

ところで,接見したのは検察庁ということでしたね。

しかも接見用の部屋がなかったようで。

私は,検察庁の,接見用でない場所で接見したことはありませんが,接見用の部屋ではありませんから,通常よりは逃げやすいのかもしれません。

「統合失調症がやってきた」(ハウス加賀谷・松本キック著)を読んで

2014.01.07 [ 齋藤 健太郎 ]

年末に,この本を読みました。
http://www.amazon.co.jp/統合失調症がやってきた-ハウス加賀谷/dp/478160899X

私は,札幌弁護士会の高齢者・障害者支援委員会で,精神保健の分野を担当しています。また,札幌市の精神医療審査会の委員をしていることもあって,大変興味深く読ませて頂きました。

「松本ハウス」というコンビのハウス加賀谷さんが統合失調症となり,どうにか頑張るのですが,結局,漫才の仕事ができなくなって精神科病院に入院をしてしまいます。退院後も,なかなか社会復帰ができない状態を続けながら,その後コンビを再結成するという話です。

ボキャブラ天国という番組に出ていたらしいのですが,正直ほとんど覚えていません。ごめんなさい。

この本の良いところは,まず,加賀谷さんの生い立ちや家族歴というところから始まり,本人の妄想の内容や精神科病院での治療などについて,赤裸々に綴っているところでしょう。閉鎖病棟の保護室については,知らない人はショックを受けるかもしれません。

特に,妄想をどのように捉えているのかについては,患者さん自身の口から客観的に語られるということは少ないように思います。私が精神医療審査会で審査する患者さんは妄想だとは認識していないことも多いため,本人が妄想について語るというのは新鮮でした(加賀谷さんも当然,当時は妄想だと思っていません)。

また,相方の松本キックさんの対応がとても良い。通常であれば,偏見から付き合いをやめたり,または早期の復帰を迫ったりすることも考えられたと思うのですが,距離を置いて,半年に1回くらい電話をするという対応をします。変なプレッシャーをかけたくないという思いだったのでしょう。なかなかできることではないと思いました。

この本を読んでいて,驚いたのは,漫才のコンテストかなんかで,審査員のうちの一人が,加賀谷さん達の漫才に対して「障害者を舞台に上げていいのか」という信じられない発言をすることです。精神障がい者への偏見は根強いものがありますが,それを露骨に表現することに恥ずかしさを感じない人々がいることに驚きます。

なかなか考えさせられる良著でした。

正月ボケ全くなし

2014.01.07 [ 齋藤 健太郎 ]

あけましておめでとうございます。
新年初ブログは,全く知らなくてもいい私の正月の様子をお伝えしたいと思います。

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元旦 実家にて,準備書面の作成に励みつつ,家族団らんを楽しみ,父と久しぶりの将棋を指す。1勝1敗。父の衰えを感じる。

2日 著名な心臓血管外科医の先生と朝からお会いし,意見書作成についてミーティング。打ち合わせ中に,刑事事件発生し,その日のうちに某警察署に接見に行く。

3日 新年のセールでお買い物。セール対象外を多数購入し,敗北感に浸る。仕方がないので短時間だが準備書面の作成に励む。電話で刑事事件の示談交渉。その後,中学校の同窓会で,深夜まで。

4日 事務所にて,準備書面作成と片付けを行う。その後,妻の実家にて団らん。

5日 ひたすら準備書面作成,北星学園短期大学の授業準備。

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というわけで,6日の仕事始めを迎えたわけですが,なんだか疲労困憊です。
さきほどまで準備書面作成をしておりましたが,いまだやることは山積みでございます。

一つだけ良かったことは,正月ボケには全くならなかったということです。むしろなんだか異常なテンションの高さを維持しており,このままあの世まで突っ走ることができそうです!
新年おめでとうございます!

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