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ジンパ復活

2014.05.31 [ 神村 岡 ]

昨年禁止されていた北大のジンパ(ジンギスカンパーティー)が,先日から復活したようです。

ジンパは北大の名物の一つと言っても良いものだと思いますが,芝生が痛むことやマナーの悪さなどが問題視され,昨年は禁止されていました(火器使用禁止により,事実上できなかったようです)。

しかし,学生の有志が大学側と交渉を重ねた結果,半数は北大生にする,事前に申し込み責任者を決めるなどの条件を付けて,1年ぶりに認められたとのことです。

私も北大のロースクールに所属していたときは,ロースクールの自習室がある建物(ロースクール生からは「プレハブ」と呼ばれていました)に近い芝生の上で,夏にジンパをしたものです。

からっと晴れた日に,芝生の上で,ビールを片手に食べるジンギスカンは格別でした。

逆に,勉強中に自習室の窓を開けているとジンギスカンを焼くにおいが漂ってくるということもありました。これもロースクール時代の良い思い出です。

1年間中断されてしまいましたが,ルールができたことはとても良いことだと思います。また,粘り強く交渉した学生有志,柔軟な対応を見せた大学側双方ともに素晴らしいと思います。

今後も是非続いていって欲しいものです。

一昔,二昔前の弁護士業務

2014.05.28 [ 小西 政広 ]

今日は1日中電話してました。

事務所では事務所の電話,外では携帯電話。

電話がなければ僕の仕事成立しません。

じゃあ電話がない時代は・・・。

どうしていたんでしょうか。

少なくとも携帯電話がない時代には,今よりもっと段取りを組まなければいけなかったはず。

突然予想しないことが起こることまで想定して,いろいろな約束をする。

そういうことに気を回す必要があり,今よりも万が一の事態を予測する能力は高かったんでしょうか。

思えば僕が携帯を持ったのは高校卒業後。それまでは,固定電話に電話をかけ,時間と集合場所をきっちりときめていました。

携帯電話が普及してからは,集合場所の決め方は曖昧になったと思います。

携帯電話が普及して,気を回さなくて良くなったことに労力をさかない代わりに,果たして何ができるようになったのか。

弁護士業務に限った話ではないですね。

ちなみに,当然のことですが,パソコンワープロがない時代は,訴状も何もかも手書きです。

判例を書き写すにも,手書きですね。はい。

医療事件で和解をしました。

2014.05.27 [ 齋藤 健太郎 ]

先日,医療事件で和解をしました。
依頼を受けてから2年くらいかかりましたので,期間としては通常の解決だったと思います。
この事件では,特殊な手技が問題となっていたのですが,いつもお世話になっている先生から,その手技の専門家を紹介してもらい,詳しくお話を聞くことができました。このような協力医の存在があって,初めて相手と対等に戦うことができます。

今日もとある病院の先生のところにお話を伺いに行ってきました。
お疲れのところ,2時間以上も色々と教えて頂きました。やはり本で調べても書いていないことや,書いてあってもイメージがつかめないことというのは沢山あるものです。

さて,和解に至ったこの事件では,最初,本人も遺族も,誰ひとりとしてその手技によって命が奪われるとは思っていませんでした。ところが,予期せぬ事態が生じ,患者さんの命が奪われてしまいました。
おそらく医師らも,このような結果が生じるとは全く思っていなかったのではないかと思います。

そもそも医療に関わるということ自体が,何かしらのリスクを負っているということがいえます。
薬の投与を受ければ,副作用の問題が生じ得ますし,手術をすれば間違って傷つけられるということもありえます。しかし,一部の医者は,それらをできるだけ隠して説明しようとします。

車社会と同じように,医療社会では,医療に関わる以上,予期せぬ事故に巻き込まれる可能性があるのです。
では,その事故に巻き込まれることを防ぐためには,どうしたらいいでしょうか?
色々調査して信頼できる医師を探すというのは大事なことですが,そのような情報はなかなか外には出てきません。そういう意味では,良い医者に巡り会い,事故から逃れるというのは運任せの要素が強いのではないでしょうか。

自分の命を実は全く信頼できない人間に委ねているかもしれないというのも恐ろしい話です。

山の日

2014.05.24 [ 神村 岡 ]

23日に改正祝日法が成立し,8月11日が「山の日」の祝日とされました。

普段意識することはありませんが,祝日は実はちゃんと法律で定められているのですね。

新たに祝日が増えるというのは,調べてみたら1996年の海の日以来のようです。その頃私は中学生でしたから,それを考えると相当久しぶりという感じがします。

8月11日というと,ちょうどお盆の頃ですね。お盆と一緒に休日として,登山などの行楽に行くことが想定されているようです。

登山と言えば,私は修習生時代には,修習仲間と何度か行きました。登山に慣れた仲間がいたので,それなりに高い山も含めて安心して登れたものです。逆にそういった条件が整わないと,なかなか足が向きません。弁護士になってからは,登りたい気持ちはあるものの一度だけしか登っていません。

今年はせっかく山の日が制定されましたので,是非一度は登山に行きたいと思っています。

ところで,山の日は偶然にも息子の誕生日です。
将来は山好きな男になるのでしょうか。

是非一緒に登りたいところですが,今年の山の日ではまだ3歳なので,まだまだ自分で登るのは厳しいです。かといって,おんぶして登るとなるとこちらの体力に自信がありません。それなりに重いので。

一緒に登山するには難しい年頃ですね。

盲信するわけではない。

2014.05.20 [ 小西 政広 ]

嘘を嘘と分かって主張する弁護士はいない。

弁護人として法廷で真実を述べる義務があるからだ。


被告人からこういう主張をしてください,といわれ,嘘だなと思ったら,徹底的に嘘だと仮定して質問をする。

弁護人自身が嘘だと思っている主張をしたところで,誰も信用させることなどできない。

嘘だなと言う思いを拭わないままで主張をすると,結局被告人に不利になる。

ある程度納得しないと,被告人の主張をそのまま法廷で述べることはしない。

それでも弁護人が被告人にだまされることは多々ある。

微に入り細に入れば,全ての事件で弁護人は被告人にだまされているといってもいいんじゃないか。

片山被告人の弁護人の立場としては,辛い状況かもしれないが,そういう仕事なんだろう。

ブログが思うように書けないときに思うこと(1)

2014.05.20 [ 齋藤 健太郎 ]

ブログなんてなくなってしまえばいいと思うこともある。

しがない地方の弁護士が集団的自衛権なんてアホなこというなとか,原発とかコントロール不能なんだから早いとこやめちまえとか言ったところで,どれだけの意味があるのか。
「一人でも共感してくれる人間がいればいいんだ」なんて気持ちで書いてみても,実は誰もまともに読んでないかもしれない。

たった一人の言葉は大きな流れを変える力があるのか?
いつの時代も流れには逆らえないのではないか。
このまま戦争に突き進むのか。
原発はまた事故を起こすのか。
徴兵と原発事故から自分の子供を守るためには移住しかないのか。
果たして移住することで守れるのか。

風邪引いてしまって仕事も思うようにできなかったが,待ってる人達がたくさんいる。
目の前のことをまず必死に頑張らないとならない。
弱音吐いても前には進めない。

明日起きたらアホな総理も原発もブログもなくなっているかもしれない。仕事も小人達が片付けているかもしれない。
少なくとも寝ている間は忘れられる。
というわけでまず寝ることにする。

○○○○という名の時限バクダン

2014.05.19 [ 齋藤 健太郎 ]

なにやら物騒な話に聞こえますが,これは札幌市北区で問題となっているあのガスボンベ事件とは全く関係ありません。

この○○○○には何が入るでしょうか?
ここに入るのは,実は「事業承継」です。

事業承継というのは,その名のとおり,事業をどのように引き継いでいくかという話なのですが,実はこれが恐ろしいものです。
なぜ時限爆弾なのかというと,そのまま放っておくとオーナー株主が亡くなったときに突然問題が勃発してしまうからです。

たとえば・・・
*株式の価値が高いが,オーナー株主には預金が多くない・・・多額な相続税が払えない。
*息子に事業を継がせようと思っていたのに,他の子供達にも株式が渡ってしまい,安定経営ができない。
などというのが典型例でしょう。

高い確率で爆発するのに,バクダンのチクタク音が誰にも聞こえていないことがあるというおそろしいものです。

しかし,バクダン処理は早めに時間をかけて行えばそんなに難しくないことが多いといえます(相当困難な案件もありますが)。
大切なのは,税理士・会計士と弁護士が必ずチームになって,十分に対策を練ることです。
事業承継をスムーズにするための法律もいくつもありますし,遺言による手当も有効なことがあります。株式については,生前に贈与するか,遺言により渡すかを早期に検討しておく必要があるでしょう。株式の価値を下げる努力も必要です。

早い時期に手を打たないでいると,知らないうちに,自分で火薬を火薬と知らないでどんどん詰め込んでいるなんてこともありますのでご注意を。


診断協会に入会しました

2014.05.16 [ 神村 岡 ]

先日,中小企業診断協会北海道に入会しました。

診断協会は,中小企業診断士の任意加入団体で,診断士同士の交流,研鑽,各種研究や会員診断士に対する業務上の支援を行っている団体です。
強制加入である弁護士会とは異なり,任意加入ですので,全ての診断士が加入しているわけではありません。ですが,診断士として活動している方の大半は加入していると思われます。

診断協会に加入して,昨日は早速会員向けのセミナーに参加してきました。
内容は,よろず支援拠点という今年から新設される中小企業支援拠点についての説明でした。
よろず支援拠点というのは,中小企業に対して経営支援や適切な専門家の紹介などを行う公的な機関で,来月から各都道府県でスタートすることになっています。
困っているけど誰に相談したら良いのかわからないという中小企業にとっては頼れる存在になるかもしれません。

セミナーの後は,診断士同士の懇親会に参加してきました。
前月に新規会員のための歓迎会が開かれたようですが,私は少し入会が遅れてしまったため,歓迎会に参加することができませんでした。ですので,初めて見る顔がほとんどでした。

診断士はそれぞれ得意分野があり,個性的ですので,診断士仲間との交流はなかなか面白いものです。勉強にもなります。

先輩診断士と交流したことで,今後も診断士としても研鑽を積んでいきたいと改めて思いました。

チャンスは2回

2014.05.14 [ 小西 政広 ]

日常生活での発見シリーズ

先日,保険料の引き落とし口座になっているゆうちょ銀行の口座に,引き落としに十分なお金が入っていないことに,引き落とし日の前の日の夜に気がつきました。

後から請求書もらって払うのも嫌だなーと思い,朝9時までに入れたらなんとかなるだろうと朝一でゆうちょ銀行に行きました。

8時50分頃に,ATMの横の職員の方に,9時前なら引き落としに間に合いますかと聞いてみたところ,

間に合う「かも」しれません。とのこと。

とりあえず9時前に入れてみましたが,その引き落とし以外のものは既に引き落とし済みで記帳されたので,多分間に合わなかったのでしょう。

しかし,職員の方の話によれば,1日朝と夕方の2回引き落としにチャレンジするという契約をしている会社もあるそうです。

次の日に記帳してみると,無事その日の引き落としとして処理されていました。

1日2回の方でした。

法律的には,その日の夜12時を回るまでは「遅れた」とはいえないので,1日1回契約の場合には,是非とも夕方に設定してもらいたいですね。

まあめでたしめでたし。


医療訴訟と共同受任

2014.05.13 [ 齋藤 健太郎 ]

 数ヶ月前になりますが,裁判上の和解により一件の医療事故を解決しました。

 この事件は,知り合いの弁護士から一緒にやろうと言われて担当したものです。

 私が担当した後,再度事案を全て検討し直し,複数の医師に面談をして,新たな問題点を設定し争ったという事案でした。内科と整形外科がオーバーラップする事案だったため,整形外科医と内科医の双方に意見を聞きました。その結果,より良い解決に繋がったのではないかと自負しています。


 このように,新たな観点から再度整理し,深く考えていくという作業はとても興味深く,やり甲斐があります。医師が実は気がついているけれども隠していることがあったり,または担当した医師がレベルの低さからそもそも全く気がついていない事もあり,それを見通さずに検討することがとても重要です。


 話は少し変わりますが,私の場合には,医療事件を他の弁護士と一緒にやることがとても多いです。札幌医療事故問題研究会という私が所属する団体経由で依頼を受けた事件については,主担当と副担当という複数で受任していますし,私が医療事件を多く扱っているということを知っている先生から誘われることもあります。医療事件をほとんど扱わない弁護士の場合には,医師のネットワークがなかったり,医療訴訟自体になれていないこともありますし,そもそも医療事件の性質上,一人でやるのではなく複数で担当し,協議しながら進める方が良い場合もあるということだと思います。

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