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司法取引

2014.06.28 [ 神村 岡 ]

刑事事件の被疑者が捜査に協力した見返りにその罪を軽くしたりする,いわゆる司法取引が,制度化される可能性が高くなってきたようです。

これまで,司法取引は認められてきませんでした。
それは,無関係の者を共犯者として巻き込んで自分の罪を軽くしようとするなど,事実がゆがめられてしまう可能性があるためです。

司法取引の制度化が動き出したのは,取り調べの可視化と関係があると思います。
取り調べの可視化とは,取り調べの様子を録音・録画することで,後から取り調べ状況を検証することを可能にするものです。
そして,取り調べの可視化によって,これまでは秘密裏に行われてきた司法取引を,隠れて行うことができなくなり,正面から司法取引を認める必要性が出てきたということではないかと思います。

いずれにしても,事実が歪められかねないという司法取引の弊害に注意していく必要があります。

事務所の時計

2014.06.25 [ 小西 政広 ]

以前から,何故か5分進められていました。

ふと気がつくと,10分進められていました。

なんでも,遅刻しないようにするため,とか。

そしてまたまた気がつくと,5分進められた状態に戻っていました。

昨日,うちのある弁護士が,裁判ぎりぎりまで依頼者と電話をしていました。

もう遅れるんじゃないかと,時間を伝え,準備を促すと,10分進められた時計を前提に行動していることがわかりました。

意味ないじゃん。

てことで正しい時刻に戻しました。とさ。

医療事故調査制度がとうとう発足

2014.06.24 [ 齋藤 健太郎 ]

予期しない死亡事故が発生した際に,院内での医療事故調査を義務づける法律が,6月18日成立しました。来年の10月から施行されます。

法律の名前は,「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」・・・長いですね。
略称は「医療介護総合確保推進法」ですが,略称になっているのか大いに疑問です。

さて,このような制度が発足した背景には,「医療の萎縮を防ぐ」ということがあると言われます。
特に,刑事事件として立件することになると,医療が萎縮してしまうという問題が指摘されており,私もむやみやたらに刑事事件とすることには反対です。
しかし,私の感覚では,例外的な悪質な事件は別として,検察は簡単に医療事故を刑事事件として立件しているとは思えません。家族が告訴したとしても,基本的には起訴せずに対応しているという印象です。一部のやり過ぎてしまった事件(大野病院事件など)が妙にクローズアップされていますが,現在ではむしろ医療崩壊や医療の萎縮などというものをおそれて,医療を大切にしようという風潮の方が強い様に感じています。

また,すでに一度ブログでも書いたように,医療訴訟は実際には減っています。2004年には年間1100件の訴え提起があったようですが,2012年には793件に減っているのです。

このような状況において,原因究明を医療機関の義務とすることにはいったいどのような意味があるのでしょうか。原則として外部の医師が入るようですが,互いに守り合う風土のために,厳しい検討ができないおそれが相当あります。また,当然のことながら,医療機関は自らの責任を追及されないように様々な方策を試みる可能性があります。
患者側が最も恐れるのは,病院側の証拠の書き換えや隠匿です。
それを防ぐための実効的な制度がないまま,院内調査を義務化することは,病院側に調査という口実と時間的猶予を与えることになりかねません。医療機関の善意に委ねるような制度で,果たして患者や遺族は納得するでしょうか。

また,この制度には,適切な賠償という観点が欠落しています。たしかに再発防止は重要な観点ですが,現実に被害を受けた方を目の前にして,「今後はないようにします」というだけでは足りないのではないでしょうか。
被害に対する賠償を受けることを実現するためには,「法的責任があること」を病院側が認めなければいけませんが,病院側が自ら謝罪をすることも,また,法的責任を認めるということも,極めて難しいことといえます。結局のところ,院内調査をしても,第三者機関の調査をしても納得できなければ裁判に成らざるを得ません。裁判の前にほどよいところで納得させて諦めさせるという制度ではないのであれば,賠償責任の履行も視野にいれて検討しなければならないのではないでしょうか。

さらに,制度としては院内調査に納得がいかなければ第三者機関に調査を求めることができるようになっているようですが,その調査についても,①事実認定が十分になされることが担保できるか,②公平性・中立性の担保が可能か,③調査結果が法的責任の追及の妨げにならないかなどの疑問があります。

正直,運用が始まってみないとなんともいえないところもありますが,問題点があるということはここで指摘しておきたいと思います。

チカホ法律相談

2014.06.22 [ 神村 岡 ]

札幌駅から大通公園まで繋がる地下歩行空間を「チ・カ・ホ」と言いますが,今日,そのチカホで,札幌弁護士会が主催する無料法律相談会の相談を担当してきました。

私の担当は,午前10時から正午までの2時間でした。

「チカホ法律相談」は過去に何度か開催されており,前回までは事前に相当な広告が行われていましたが,今回は事前の広告はあまり行われなかったそうです。

そのためか,2時間の担当で,最初の1時間はお一人しか相談を受けませんでしたが,後半1時間は4名の相談を担当しました。

皆さん完全に通りすがりの方々で,ちょっと気になっていることがあるということで立ち寄られ,10分〜15分ですっきりして行かれました。

5名の方の相談を担当することになり,弁護士に相談に行くまではしないが悩んでいることがあるという方は,思いのほかいらっしゃるんだなと感じました。

昔から弁護士は敷居が高いと言われますが,我々弁護士は,その敷居を下げるための努力をこれからもしていく必要があるようです。

さっぽろ祭り

2014.06.21 [ 神村 岡 ]

先週末,中島公園で開催されたさっぽろ祭りに息子と二人で行ってきました。

公園の中に屋台がずらっと並び,お化け屋敷などのいわゆる見世物小屋も毎年恒例のものが出ていました。

当日はあいにくの雨で,中島公園について間もなく降り始め,そのうち土砂降りになりました。

傘を片手に持ち,おそらく13キロくらいの息子をもう片方の腕でだっこして歩くことになり,腕力が持たずあまりいろいろ見て回ることができませんでしたが,雨宿りと腕休めがてら,見世物小屋の内,バイクサーカスの小屋に入りました。

バイクサーカスの小屋は,ほとんど全て木造で,中心部が4,5メートルの高さの木の壁に円く囲まれて円筒状になっています。そして,その円筒の上端の周りを囲むように観客席が設けられています。

バイクは,その円筒の内側を遠心力によって真横に傾いた状態でぐるぐる回り,観客が上から差し出したお金(紙幣)を上端ぎりぎりまで行ってつかんだりします。

初めて見ましたのでなかなか面白かったです。

面白いのと同時に,バイクが円筒の上端をはみ出したら大惨事になるななどと思いながら見ていましたが,ライダーはきっと絶対にミスをしないといえるくらい熟達しているのでしょう。
すごいねぇなどと月並みなことを言いながら見ていました。

祭りの最後はチョコばななで締めました。

あーあーあああああーあー

2014.06.18 [ 小西 政広 ]

事情があって3日連続で,「北の国から」83,84,87を観ています。

北海道で生まれましたが,実は「北の国から」を一度も観たことがありませんでした。

音量は30くらいにしてます。

でも

集中していないと聞き逃します。

物音がすると完全に聞き逃します。

昨日は,「こどもがまだ食ってる途中でしょうがっ!」の84。

さて初恋。

国民投票法改正

2014.06.14 [ 神村 岡 ]

今日,国会で,改正国民投票法が成立しました。

憲法改正のための国民投票の具体的な手続を定め,投票年齢を4年後に20歳から18歳に下げるという内容です。

憲法96条には憲法改正の手続が定められていますが,そのために必要な国民投票について具体的に定めた法律がこれまでなかったため,今回の改正で初めて憲法改正のための手続が整ったことになります。

また,投票年齢が20歳から18歳に引き下げられました。

なぜ国政選挙の投票権が20歳以上なのに,憲法改正の国民投票だけ18歳なのでしょうか。

政府によると,若い世代にもしっかり議論して欲しいからとのことです。

確かに,18歳ともなれば憲法のあり方を考えることはできるでしょうから,投票年齢を18歳とすること自体には異論はありません。

しかし,若い世代であればあるほど,戦争から遠い世代であり,憲法9条を改正することに抵抗が薄いのではないかと思います。

したがって,結果的には,投票年齢を18歳に下げることで,9条を含む憲法改正が国民投票で承認される可能性が高くなります。
ですから,これも憲法改正のための布石に過ぎないように思えて仕方ありません。

いずれ憲法改正が発議されるときが来ると思います。
そのとき,国民的な議論がしっかり盛り上がるように努めるのも,我々弁護士の大事な仕事だと思います。

飲み会じゃない息抜き

2014.06.11 [ 小西 政広 ]

自宅から40分くらいで,豊平峡温泉という温泉にいけます。

ここの営業時間は夜12時まで。

加温・加水なしの源泉掛け流し。

しかも,23時ちょっと前につくと,ほぼ貸し切り状態です。

ぜいたくです。

お酒を飲んでしまうといつの間にか結構時間が経ってしまっている,なんてことはしょっちゅうですから,

距離が遠いのは気になりません。

飲むよりも経済的だし。

今日もこれからいっちゃいます,よ。

あまのじゃく

2014.06.10 [ 齋藤 健太郎 ]

白鵬の奥さんを大切にしていました会見について,諸方面から大絶賛の嵐のようですが(当事務所の神村弁護士のブログもご参照ください),私の感想は,良くも悪くも「文化が違うなあ・・・」という感想です。

白鵬の会見拒否は,5月26日のことのようですが,発表は6月5日であり,わずか10日間。
この10日間で奥様の傷は癒えるはずもなく,この期間を伸ばすことにどれだけの意味があったのかよくわかりません。
むしろ,このような発表の仕方によってより流産の事実は広く知れ渡ることになりました。

日本人的発想だと,もっと時間をかけて,会見拒否も忘れられた頃に発表するのが美徳だと思ってしまいます(場合によってはずっと発表しない)。
自分は悪者になり,その評価が固定してしまうことも厭わない。
それでも妻のことを最優先する。

白鵬の対応は,外に向かって「愛している」を連呼するあたりも含めて,私の大好きなアメリカドラマ的であり,涙を流すにはもってこいですが,少し深みにかけるような気がしました。

当ブログが炎上しないことを祈ります。

ゾンビ,吸血鬼,悪魔,超能力

2014.06.10 [ 齋藤 健太郎 ]

さて,これは一体なんでしょうか。

これはアメリカの映画・ドラマを語る際には不可欠なものです。
これ以外にも色々ありますが,私が気になるのはこの4つです。

日本の映画やドラマをみても,実はそんなにこれらのテーマを扱うものはありません。
超能力については少しあるかもしれませんが,ゾンビや吸血鬼ですごい人気の出たものというのを私は知りません。
しかし,アメリカの映画,ドラマでは頻出です。繰り返し用いられています。最近では「ウォーキング・デッド」というゾンビのドラマがものすごい人気があります。私も最初は「またゾンビかよ」とおもいましたが,現在はすっかりファンの一人です・・・。このドラマのおかげですっかり睡眠時間が削られてしまった時期もありました。なにせゾンビがリアルですし,登場人物がいずれも魅力的で,人間ドラマとしての深さもある。

宣伝みたいなことしてしまいました。

悪魔がよく出てくる背景にはキリスト教の影響などもあるのかもしれません。
また,超能力については,どこかで進化というものを信じる傾向があるのかもしれませんが,進化論はキリスト教と相容れないらしいし・・・。
ようわかりません。

人間は,この味気ないけど過酷な毎日から逃れるために,空想に浸りたい瞬間があるのでしょう。
そういう意味ではいずれの題材もお国柄というわけではなくて,ウケやすいテーマというだけなのかもしれませんね。

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