トップページ > 弁護士BLOG > 2015年12月

弁護士BLOG

B型肝炎訴訟の訴訟準備について

2015.12.09 [ 小西 政広 ]

B型肝炎訴訟の相談がかなり増えてきています。

集団予防接種によりB型肝炎ウィルスに持続感染した方が国から損害賠償金を受け取るためには,訴訟・裁判をしなければならないとされています。

この裁判をする期限が,現時点で平成29年1月12日までと定められています。

注意が必要なのが,この期限というのが,この日までに弁護士に相談すれば何とかなるというものではない,ということです。

「集団予防接種によりB型肝炎ウィルスに持続感染した」

「そのB型肝炎ウィルスにより現在肝臓の病気になった」

この二つを証明するためには,通院していた病院のカルテが有効となるのですが,例えば,この病院のカルテについても,病院の側でコピーをしてもらうといった手続が必要となり,業務の都合もあって必ずすぐにやってもらえるとも限らないのです。

その他にも,資料を取得するために一定の時間がかかることがあります。

なんの資料も無く,急いで訴訟だけ提起してしまうという方法もありますが,後で資料を見てみたら該当しないことがわかるという事態も想定でき,その場合には裁判費用が無駄になってしまいます。

少しでも気になる方は,早めの相談をお勧めします。

運命の人

2015.12.07 [ 齋藤 健太郎 ]

先日,テレビで運命の赤い糸の話が出たところ,妻が,「運命の赤い糸ってあると思うわ〜」と言っていたので,おお,なんだか珍しく良いこというなあと思いましたが,よく考えれば,結ばれているのが誰かなんて話しは全くしていませんでした。
いまだに誰か運命の人と結ばれる夢でも見ている可能性もあります。
実際にその直後にも,ミュージックステーションを観ながら,ジャスティン・ビーバーが可愛いと大興奮していました。

それはどうでもいいのですが,先日,山崎豊子の「運命の人」という小説を読み始めました。
「白い巨塔」「大地の子」「沈まぬ太陽」などの作者です。
それまではテレビドラマで知っている程度だったのですが,NHKスペシャルで山崎豊子について特集していたのを観てからすっかりファンになってしまいました。
取材にかける時間・労力もすごいですし,「戦後」という時代への鋭い指摘も共感できるものがありました。

「運命の人」の題材となっているのは,「西山記者事件」という事件です。
実は,法律を学んだ人であれば,誰もが聞いたことがある事件ですが,山崎豊子の描くような視点で背景を考えたことは一度もありませんでした。

本来は,記者が,国家間の密約を暴くという話なのですが,証拠の取扱がよくありませんでした。機密を示す証拠を,当時の若手議員であった横路孝弘議員らに渡したところ,内容をそのまま明らかにしてしまい,その出所を追及されてしまいます。

慎重に扱えば全く問題がなかったのですが,そこから記者の人生は180度変わってしまいます。国民を欺した密約を明らかにしたことで賞賛されるはずの人間が,不倫の当事者,そして犯罪者として扱われてしまうのです。国家公務員法違反(秘密漏示)の教唆(そそのかし)という形で・・・。国民も裁判所も密約の存在という重大な問題を明らかにしたことの価値を全く理解しませんでした。
世間の目を背けるために作られた犯罪にすっかり乗ってしまったといえるのではないでしょうか。

密約は,その後,米の公文書の開示によって存在が証明されました。

さて,秘密保護法って覚えていますか?
国家に都合の悪い事実を明らかにした人であっても守られる世の中になっていますか?
私は,妻の運命の人にはなりたいですが,国家に翻弄される運命は嫌です。

心の疲れと回復について

2015.12.07 [ 齋藤 健太郎 ]

こういう仕事をしていると,どうしても心が疲れる瞬間があります。
依頼者の方からみれば,「疲れている場合か!死ぬ気でやれ!」という感じかもしれませんが,そりゃあ疲れるときもあります。

でも,疲れを感じる気持ちになることが,人間的な感情や,自然な感覚を保つために必要ですし,弁護士として良い仕事をするためにも必要なことだと思います。

実は,無理をすれば,走り続けることができるかもしれません。
しかし,疲れを感じなくなったら危険です。
良いアイデアや,高い集中力は,ただやり続けていれば生まれるというものでもありません。
ふとしたときに良い発想が生まれることがありますが,仕事をしているときではなく,何気なく他のことをしているときに思いつくこともよくあります。

また,弁護士という仕事は,色々なことに興味関心がないといけません。冬囲いにも関心がなければいけません。
そのようなフレッシュな気持ちがあって初めて事実をより良く知ろうという気持ちも生まれてきます。
小説を読んだり,映画・ドラマを観ることで,豊かな気持ちを取り戻すこともできます。
一昨日,ゲゲゲの女房の総集編の再放送を観たのですが,なんだか感動して何度か涙を流してしまいました。
まあ,私は少し病んでいるのかもしれません。

病んでいるといえば,北海道マラソン以降,脚の付け根の痛みが取れず,3ヶ月以上走っていません。
走りたくて仕方ないのですが,やはりここで無理をしても危険なのでまだ控えています。
徐々に体重も増加し,ストレス解消もできず,困っています。
こちらの疲れは予想外になかなか回復しないようです・・・。

冬囲い

2015.12.05 [ 神村 岡 ]

先日,自宅の庭に少しだけ生えている木の冬囲いをしました。

冬囲いは初めての経験でしたので,ネットでやり方を検索するところから始まり,ホームセンターに行って材料を買い揃え,半ば自己流でなんとかやり終えました。

今回が初めての経験でしたので,これまで冬囲いについて考えたことは一度もなかったのですが,いざ調べたり自分でやってみたりすると,当然のことではありますが,街を歩けばどこもかしこも冬囲いをしているなと今更ながら気づきました。

個人宅の庭から,大通公園,裁判所まで,どこへ行っても目にします。
しかもそれぞれ簡単なものからしっかりしたものまで様々に工夫を凝らしてあり,大抵はとても丁寧にされています。
ネットで調べなくとも,いくらでも良い見本は巷にあふれていましたというわけです。

それにしても,常日頃,関心がないものについては本当に意識を向けていないのだなとつくづく思いました。

身近なものについて新たに気づくことができるという経験はなかなか良いものです。

LINEを始めました

2015.12.02 [ 小西 政広 ]

IDをのっとられたとかよく聞くので,あまり気乗りしていませんでしたが,あまりに連絡用にLINEを使おうとする方が多いので,仕方なくやってみました。

すると,スタンプをたくさん買ってしまいました。

なぜか,スタンプでばかり会話をしてしまいます。

なんかこんなことばかりしていると,言葉の能力が落ちてしまうような気がします。

これだけLINEが流行しているところからすると,

人は常に文書で他人とのコミュニケーションをとることに少なからない障壁を感じていて,少しでも簡便に自分の気持ちを伝えられる文書を望んでいるということがいえるでしょうか。

いえないですか。

言葉にしなくても思考と感情をそのまま伝えられるツールができたら,やっぱりはやるんですかね。

<  | 1 | 2 | 

ページ上部へ