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裁判官の訴訟指揮

2016.04.29 [ 神村 岡 ]

ドラマは見ていませんでしたが,先日,下町ロケットを小説で読みました。

主人公の会社は,序盤は資金繰りや特許訴訟で危機的な状況に陥るものの,その後は「下町ドリーム」を実現させていくという内容でした。
劇的な展開や社長の心の葛藤がとても面白かったです。

特許訴訟については見事な逆転劇でしたが,訴訟の終盤で,裁判官が,相手方企業が大量の証拠を提出して訴訟の遅延を図ったのを一蹴し,主人公の会社側の実質的勝訴となる和解を勧告するという一幕がありました。

とても気持ちのよい,素晴らしい訴訟指揮ですが,現実には裁判官も色々な方がいますので,このような素晴らしい訴訟指揮をする方ばかりではありません。
特許訴訟ではありませんが,私が担当した案件でも,裁判官が言うべきことを言ってくれていればより早期に解決できていたのにと思うものあります。
小説の中では,訴訟の遅延行為は相手方の会社にとって常套手段だったようですから,これまでの裁判官相手ではまかり通っていた策略が今回に限ってはだめだったということなのでしょう。

裁判官には数年毎に転勤がありますので,4月には裁判官が交代することもあります。
私が担当している案件でも,この春から担当裁判官が変わったものも何件かあります。

まずはお手並み拝見というところです。

弁護士費用特約のススメ

2016.04.27 [ 小西 政広 ]

交通事故を主として,弁護士費用特約が浸透してきています。

毎月の保険料は少額ですし,いざというときの弁護士費用を自己負担しなくてよいということで,いざ利用する段になると非常に便利な保険です。

この弁護士費用特約ですが,弁護士費用もさることながら,調査・鑑定費用もここから保険金が支払われるものが多いです。

交通事故の後遺障害の認定の争いなどで,相手が医学的鑑定書などを準備してきた場合には,同様に医学的見地からこちらの主張を補強できる意見書を提出して対等に対抗すべきです。

しかしその医学的意見書を作成するのにも多額の費用がかかってしまいます。

弁護士費用特約をつけておくと,このような戦略について,経済的な視点から制限されずにすむことになるのです。

弁護士としても,経済的制限がない分十分な争い方ができるので,やはりやりやすいのは明らかです。

自動車保険などの損害保険契約をする際には,弁護士費用特約について思いを馳せてみて下さい。

股関節唇損傷確定

2016.04.25 [ 齋藤 健太郎 ]

私の引退の危機が世間を騒がせておりますが,この度無事,MRIの撮影結果が出ました。

右股関節唇(こかんせつしん)損傷です。
関節唇というのが,切れてしまっているようです。

原因は,走りすぎたことなんでしょうね。
いずれ治るというものでもなく,これとはずっとお付き合いしていかなければならないようです。
やっぱりマラソンは引退かなあ・・・。

時間を見つけて専門医のところに行ったり,整体に行ったりしてみようと思います。
走り方とか靴を変えて対応できることもあるようです。

ジムの自転車とかは大丈夫かもしれないので,そこからやってみようかな。
水泳もまたやってみようかと思います。

色々と制限がされてしまうというのは寂しい気持ちになりますね。

iPhoneみたいに簡単に直せるといいんですが・・・。

カバーとケース買いました〜

2016.04.25 [ 齋藤 健太郎 ]

昨年の夏,私は墓場でiPhone6plusを落とし,画面のガラスカバーを損傷しました。
後ろから甥っ子が突然押してきたため,手から滑って落としてしまったのです。
iPhoneは小石に衝突し,傷だらけになりましたが,どうにか使えるのでそのまま使っていました。

今年の冬,数ヶ月前のことです,私は自宅でiPhoneを再度落としてしまいました。なぜかゴミ箱の中に。
今度はガラスカバーにとどまらず,iPhone本体の液晶ガラスにまで損傷を来してしまいました。
さすがに直さないというわけにもいかず,修理に出しましたが,その修理代はなんと2万2000円を超えました。

忙しいとかなんとか言っているうちに,画面のガラスカバーを付けないまま過ごしていました。
このままでは,再度落として割ってしまうかもしれないと思い,とうとう土曜日にあのヨドバシカメラに行って,ガラスカバーとソフトケースを購入したのです!
ソフトケースも滑らなそうです。
これで私の小さな手でも落としにくくなるでしょう。

と,ウキウキしながらエレベーターに向かっていたら,うっかり手が滑ってiPhoneを落としてしまいました。
見事に装着前です。
すると絵に描いたようなひび割れ状態・・・。
隣で妻が軽蔑の眼差しで,あきれかえっていました。
結構,これでもアクシデントには強い体質で,すぐに立ち直る私ですが,さすがに堪えました・・・。

あと一歩,あと一歩でこの事態は防げたのです。
何とも人生というのは恐ろしいものですな。

その後,すぐに修理してくれるところにいったら,今度は1万7000円くらいで直してくれました。
前の修理代とグラスカバー2000円と併せて4万円超の出費となりましたとさ。

もしかしたらトシのせいで手が乾燥してきたのかもしれません。
スーパーのビニール袋を空けられなくて舐めてしまうようになるやつです。
指を舐めてからiPhoneを持つようにすれば良いんですね。

謎の首痛から4ヶ月

2016.04.20 [ 小西 政広 ]

昨年12月11日に,突然痛くなってから,

MRIでも異常なしと言われた首痛,そして左手親指と人差し指のしびれですが,

4ヶ月強を経過して,ようやくほぼ完治と言える状態になりました。

原因はやはりソファで横になる時間が長かったからでしょうか。

その間鍼治療やマッサージを受けていましたが,

それにしても長くかかるもんだなーとしみじみ。

おかしな事件

2016.04.19 [ 齋藤 健太郎 ]

アメリカでこんな事件があったみたいです。

2人の18歳の女の子が29歳の男とショッピングモールで出会って,そこでウォッカを買ってもらい,翌日会おうと言われた。
次の日,3人で男の家で会った。
男が女の子のうちの1人をレイプした。
そのシーンをもう一人の女の子がライブストリーミングのアプリを使って,ネットで配信した。
レイプされた子は,「やめて」と言ったりしていた。
一方,撮影していた子は「私はどうすべき?(What should i do now?」と言っていたようです。

裁判では,レイプなどの共犯としてその子も起訴されましたが,無罪を主張しています。
弁護人によれば,証拠を残すために撮影したとのこと。
有罪になれば40年以上の長い刑に服することになるようです。
日本よりかなり重い印象ですね。

詳細は不明ですが,果たしてこれだけで共犯となるのか・・・。

*前日に会ったばかりの男と,18歳の女の子が,友人をレイプする共謀をするのか。
*男を止めなかったとはいえ,それだけで共犯ないし共同正犯といえるのか。

一方で,この「What should I do now?」のニュアンスが一体どういうものだったのか?
面白おかしく話していたのかどうか。
そして,どうして911に電話するということをしなかったのか・・・。

もう少し詳細を知りたいですね。
また続報があったら報告します。

99.9

2016.04.19 [ 齋藤 健太郎 ]

というドラマの第一話を見ました。

私は,「こんなんみたら仕事思い出してブルーになるから観たくないんだけど・・・」と繰り返し訴えましたが,妻は松潤みたさに録画までしていたようで,仕方なく観ることになりました。

法律監修として,外部の弁護士と企業内弁護士が入っているようでしたが,ちょっと観ていてイライラしたところがあったので指摘しておきます。

1 民事事件の和解のシーンから始まりますが,ここでまずアメリカのドラマみたいに当事者も同席して,どちらかの事務所で一堂に会して和解交渉。
日本ではまずこういう和解交渉は好まれないと思います。文書でのやり取りかほとんどで,弁護士同士の面談がいいところでしょう。
2 刑事専門弁護士マツジュンは,アリバイの立証のために,パラリーガルと共にランボルギーニかなんかに乗って,首都高を爆走。運転はしていませんが,助手席にいます。当然,速度違反によってオービスが作動してしまいます。
それを平気で法廷で上映していますが,これは明らかに違法行為を指示しているので,弁護士倫理に違反しています。
パラリーガルが罰金を払えばいいってものではありません。
3 松潤がパラリーガルに対し,「公開されている監視カメラを集めて下さい」みたいな指示を出します。
どこにそんなものがあるのですか?
公的に設置された監視カメラが公開されることはないですし,私的に設置されたものであれば,その管理者の許可無しにみることなどできません。ロシアのサイトで,無断でアクセスしているのがあるのは知っていますが,それは「公開」ではありません。ましてやパラリーガルが当然のように集めることなど不可能でしょう。ハッキングでもしたのでしょうか。
ちなみに企業の内部情報も,企業弁護士ならすぐに集められるみたいなことも言ってますが,それも妄想でしょう。
4 防犯カメラに映っている犯人が,防犯カメラの場所を知って,顔を隠しているということを証明するために,わざわざセットまで作って,顔が映らないように実験していますが,そんなことしなくても,後ろ向きに歩いていることだけで明らかに不自然ですし,実験の意味がほとんどありません。見るからに不自然でした。
5 なぜか起訴前なのに,証拠写真などを弁護人が持っています。
基本的に証拠は起訴前には一切開示されません。こちらで探した証拠は別ですが,検察官が持っている証拠は起訴後に開示されるので,その前に証拠を開示されているのはおかしすぎます。
6 マツジュン先生は,ヤメ検の上司にいいます。
「被告人の利益なんてどうでもいいんです。ぼくは事実が知りたいんです」
それ以外にも「真実は見方によってたくさんあるが,事実は一つ」みたいなことも言っていました。
被告人の利益を軽視して良いとか誠に許すまじき発言です。「真実」を探すことによって,被告人の利益を守るのが弁護士の仕事であって,趣味で探偵ごっこやるのが仕事ではありません。
そして,明らかに「真実」と「事実」という言葉の使い方を間違えています。言うなら「真実は一つ」でしょう?
7 証人尋問で,検察官が,一回,マツジュン先生が同じ質問をしたところで,重複する質問だと異議を言うが,却下される。その異議は明らかにおかしい異議だった。
しかし,その後マツジュン先生は何度も何度も証人におなじ事を聞きます。しかし,検察官はそこでは重複の異議を出さない・・・検察官は明らかに無能。反対尋問で証言を固めてから弾劾するのはセオリーですが,マツジュン先生はやり方が下手すぎます。
8 目撃証人を弾劾する重要ポイントが,「服の色」でしたが,服の色よりも問題は顔でしょう。
暗いところで見た服の色を正しく証言するかどうかは本質的ではなく,証人としてもさほど焦るようなことでもありません。実際の証人ならこれで崩れないでしょう。
ところが,3流ドラマにありがちな,証人総崩れ状態になり,検察官もそのウソを塗り固めて助け船すら出さない。
9 そして,法廷内で,真犯人を名指しするという驚きの展開。一歩間違えばただの名誉毀損です。
なんと恐ろしいことをするのでしょう。

そういえば,突然法廷で,被告人の体内から睡眠薬が検出されたみたいなことを言ってたけど,どうやって証明したのかな・・・。

ちなみに何度も99.9%は有罪なんだ!というのが言われていますが,あくまで罪を認めている人も含めての統計であることに注意する必要があります。
否認している人の統計をもとに議論すべきでしょう。

どうして弁護士が監修してて,こんなことになるのか。
しかも,協力にはあの刑事弁護の大家である高野隆先生のお名前まで・・・。

だから観たくないと言ったんです・・・。

IPBA年次大会が終わりました

2016.04.16 [ 神村 岡 ]

クアラルンプールで開催されていた,IPBA年次大会の日程が終了しました。

3日間にわたった大会で,私は主に国際仲裁についてのセッションに参加し,最新の議論について学びました。

また,それと同時に,様々な国の多様なバックグラウンドを持つ弁護士と知り合うことができました。
海外との取引を始めようとする際,現地の法律について知ることが不可欠ですが,ネットワークがあることで,いざというときに気軽に連絡をとることができます。
これは,今回の大会で得た大きな収穫です。

他方で,英語でのコミュニケーションについてはやはりまだまだ不十分と感じました。
引き続き勉強を続けたいと思います。

マレーシアにいます。

2016.04.13 [ 小西 政広 ]

IPBA(環太平洋法曹協会)の年次大会出席のため,マレーシアクアラルンプールに来ています。

出発前にインターネットで天気予報を見たときには,滞在中毎日雨の予報でして,雨の用意をしてきたのですが,全く雨が降りません。

そして後に調べると今は乾期とのこと。

あの毎日の雨予報はなんだったのか。

その分荷物が重くなったんですけどね・・・

引退の危機

2016.04.12 [ 齋藤 健太郎 ]

バドミントンの桃田選手のことではありません。
彼は引退はしないと思いますが,私は引退の危機にあります。

8月末の北海道マラソンに出場してから全く股関節の調子が良くならず,すでに7ヶ月が経過しました。
今日はなぜか吹雪でしたが,すでに春の陽気になり,外はとても走りやすいシーズンになったのに,まだ走れるような気が全くしません。ストレッチをしたり,軽く自転車に乗ったり色々してきましたが,あまり良くなっている実感がないのです。

整形外科で,パニックを起こす寸前の状態にまでなりながらMRIを撮影し,腰椎椎間板ヘルニアと診断されましたが,やっぱり納得がいきません。
なので今度は股関節のMRIを撮影することにしました。
前から,股関節が問題ではないかと思っていたところ,お世話になっている放射線科のドクターに股関節の話をしたら,若い男性でよく「股関節唇損傷」というのになると言われました。
MRIでわかることがあるようです。

今年は早い時期にサブフォー(4時間切り)を達成しようと考えていたのに,これでは5時間も切れないどころか完走もできないでしょう。

早いうちに他のスポーツに転向した方が良いかもしれないですね。
水泳にしようかな。

それにしても桃田選手のお父さんがいい人そうでしたね。
親としては複雑な気持ちでしょう。
自慢の息子が違法なことに手を染めて,オリンピックの出場を逃すとは・・・。

しかし,この過ちを糧により強く成長してもらいたいと心から思います。
38歳になってからの怪我は治りませんが,22歳の過ちはまだ取り返せます。
過ちが容易に許される社会は成立しませんが,過ちを悔いてやり直すことを全く許さない社会もどうかと思います。

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