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相模原襲撃事件

2016.07.29 [ 神村 岡 ]

障害者施設の入所者が襲われ,19人もの方が亡くなるという大変痛ましい事件が起こりました。

犯人は,事件の前には「障害者は生きていてもしょうがない」という発言もしており,それがきっかけで措置入院をさせられていました。
措置入院というのは,精神疾患が原因で自分自身や他人に害を与えるおそれがあると判断されるときに,強制的に入院させる制度です。
尿検査で大麻の陽性反応が出たということでしたので,その点が措置入院の判断に当たって重視されたのかもしれませんが,いずれにしても,精神的に異常な状態にあると判断されていたことになります。
犯人は「神からのお告げ」があったという話をしており,妄想もあったのかもしれません。

犯行時に精神的に異常な状態だったということになると,刑事裁判では,責任能力の有無が問題になってきます。

しかし,何らかの異常があったというだけで無罪になったり,減刑されるわけではありません。
今回の事件では,犯人は事前に周到に計画を立て,それを冷静に実行しているように思います。
また,長時間をかけて数十人の入所者を死傷させており,犯意は固かったと考えられますし,その犯意は以前からあったようですので,妄想等による一時的なものというわけでもないと思います。

ですから,現時点で伝わってくる情報から考えると,責任能力がなかったあるいは限定されていたという主張は通らないように思います。

それにしても,どのようにして,このような残虐な行為を正当化するような考え方を持つに至ったのでしょうか。
裁判ではできる限りこの点を解明して欲しいと思っています。

硬いガングリオンが出来ました。

2016.07.27 [ 小西 政広 ]

右手中指の付け根です。

以前から左手甲に柔らかいガングリオンが出来ていたのですが,今回突然中指付け根に硬い骨みたいな球体が出来て焦りました。

もしや大変な病気だったらと思って齋藤に聞いてみたところ,ネットをぽちぽち調べながらガングリオンじゃないの〜と言われ。

でもこんな硬いけど?

ということで結局病院行ってしまいました。

そしたらものすごい早さでガングリオンだよという診断。

使いすぎで突然出来ることもあるし,徐々に出来ることもあるみたいです。

日常生活に支障がなければそのまま放置だそうです。

直接押すとたまに痛いような気がしますが,手術するほどでもないので放っときましょう。

テニスもゴルフも原因みたいです。

自首と出頭

2016.07.26 [ 齋藤 健太郎 ]

皆さん。どういう場合に自首になるかわかりますか?

指名手配されている状態であれば,警察に出頭しても,実は刑法上の自首にはなりません。
よくテレビドラマとかでは,そういう状況でも「自首するんだ!」とか言っていますが,正確ではなく,単に出頭しろと言っているに過ぎません。
刑法42条第1項にはこうあります。
「罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは,その刑を軽減することができる」
すでに犯罪を犯したことがバレているのであれば自首にはならないのです。

さて,問題です。

小西さん(仮称)が,公衆の面前で下半身を露出しました。
上半身ならまだしも,下半身は完全に公然わいせつ罪になります。アウトです。
しかし,小西さんは仮面をしており,すぐに逃亡したので,誰も小西さんだということはわかりませんでした。
その後,スマホで撮影されていた仮面姿のままテレビに出てしまいましたが,小心者の小西さんは,目が細くて小さいという特徴があったので,このままでは自分だとバレてしまうのではないかと思い,ついに警察に出頭しました。
小西さんは自首したことになるでしょうか?

正解は・・・



自首になります。

先ほどの条文の「発覚する前に自首」ということについて,最高裁判例があり,
「犯罪の発覚前又は犯人の誰であるかが判明する前
を意味するとされています。

となると,犯人が誰かわからない状況であれば,たとえ犯罪を犯したことが明らかになっていても自首になることになりますね。

そして,単にビビって出頭した場合でも,自首にはなります。
反省していなくても自首にはなります。
もっとも,そんな場合でも刑が減刑されるかは別問題です・・・。

ポケモンGO

2016.07.23 [ 神村 岡 ]

連日ニュースを賑わせていたポケモンGOが,ついに日本にも上陸しました。

既によその国ではちょっとしたブームになっている一方で,行ってはいけない場所に行ってみたり,歩きスマホで危険な目に遭ったりといった問題も指摘されています。

画面を見ながら歩くのも危険ですが,自転車に乗りながら,車を運転しながらといった危険な行動に出る人も出てくるのではないかと少し心配しています。

トラブル,事故に発展しないよう,マナーを心がけて利用しましょう。

かくいう私も早速ダウンロードしてしまいまいしたが,当面はこっそり使うことにします。

ゲームを全くしない妻がブログを見たときの反応が楽しみです。

クールビズ

2016.07.20 [ 小西 政広 ]

札幌もなかなか暑くなってきましたが,クールビズというのも自分には関係ないのかなと感じます。

ポロシャツとズボンだけというスタイルで過ごすこともありますが,面談のときなど,

「クールビズですか」といわれます。

注意されているような気もしないのですが,多少なりとも驚かれているような気がします。

それでやはり,結局,ジャケットとネクタイをするようにしています。

でもポロシャツのときもあるかもしれません。すいません。

認定司法書士

2016.07.16 [ 神村 岡 ]

司法書士は,基本的に代理人業務を担当することができませんが,法務大臣の認定を受けた司法書士は,140万円を超えない範囲の事件について代理人として交渉することができます。

この,140万円を超えない範囲の事件という限定の趣旨について,これまで司法書士会と弁護士会の間で見解の相違がありました。

例えば債務整理についていうと,司法書士会の見解は,交渉の結果最終的に依頼者が得られる経済的利益が140万円を超えなければよいというもので,他方,弁護士会の見解は,債務整理の対象となった債権の金額が140万円を超えない範囲に限られるというものでした。

この点について,先日,最高裁判所が判断を示し,弁護士会の見解の方を採用することを明らかにしました。
その理由は,認定司法書士が業務を行う時点において,客観的で明確な基準によって決められるべきだからというものです。

最高裁のこの判断は,今後の司法書士の業務活動に少なからず影響を持つことでしょう。

日本円と米ドル

2016.07.14 [ 小西 政広 ]

為替の話じゃありません。

プノンペンへの旅の前に,現地で流通している米ドルに両替しましたが,米ドルは新券でもなんかよれてます。

100ドル札はお札の真ん中にプラスチックでカバーされてるような部分があるのですが,そのためにお札がよれてます。

またマークの部分は浮いてます。

更によく見ると,横の長さが違ったりします。

これには驚きました。偽札・・・?

いやいやそんなことはなく,銀行で交換しました。

日本円って精密です。

そば屋,北海道博物館,裏参道祭り

2016.07.12 [ 齋藤 健太郎 ]

土曜日に,北海道博物館に子どもを連れて行きました。
「ジオパークへ行こう!」とかいうイベントで,動く恐竜が見られるという・・・。

途中,「志の家」(しのや)というおそば屋さんで,食事をしてから行きました。
↓ 向かう途中の様子。
IMG_4297 のコピー.jpg























最近このおそば屋さんで,テレビ撮影があり,なぜか出演してしまいましたので,近いうちにテレビに出ると思われます。

初めて北海道博物館に行きましたが,マンモスゾウとナウマンゾウがかなり幅をきかせていましたね。
アイヌ民族のこととか勉強になりました。
イオマンテという儀式について小学校のときに勉強したのを思い出しました。
2年間も可愛がって育てたヒグマを殺してしまうそうです。

そして,お待ちかねの動く恐竜。
迫力ゼロ,意外性ゼロでしたが,子ども達はそれなりに喜んでいたようです。
↓ 興奮している?子ども達(右側のが動く恐竜。下に見えるのが動く卵たち)
IMG_0371.jpg




























次の日は,私が顧問をしている会社が,裏参道祭りに店を出すということもあり,仕事の合間に,妻子と共に裏参道祭りなるものに行ってきました。
結構,食事系が美味しくて充実していました。
できれば,次回は余裕のあるときにお酒を飲みながら行きたいですな。
↓ 子ども達は金魚をゲットして大喜びです。早速水槽も調達したようです。
IMG_5112.jpg

















てな感じで,鎖に縛られる人生ではありますが(前ブログ参照),幸せに暮らしています。

プノンペンに行っていません!

2016.07.11 [ 齋藤 健太郎 ]

我が事務所も,よりグローバルな対応ができる事務所になりつつあるようです。
小西弁護士と神村弁護士が,カンボジアのプノンペンに赴いて,現地の弁護士と親交を深めてきたとのことです。

ここ1年くらい,事務所のグローバル化は進んでおり,週に3人の英語教師が事務所を訪れております(これはほんと)。そのうち事務所内では英語だけで会話するようになる日も近いのではないでしょうか。そうすれば,たぶんほとんど会話のない静かな事務所になり,仕事がより捗ることでしょう。

私もプノンペンに行って,極めて日本的かつ裁判的な仕事を忘れて,グローバルな視点から海外視察をしたかったのですが,ドメスティックな環境がそれを許しませんでした。いわゆる国内事情,家庭内事情というものです。

ルソーは「社会契約論」において以下のように述べています。
「人間は自由なものとして生まれた、しかしいたるところで鎖につながれている。自分が他人の主人であると思っているようなものも、実はその人々以上に奴隷なのだ。どうしてこの変化が生じたのか?私は知らない。」

私はいったいどれだけの鎖に繋がれているのだろうか。
私はこの事務所の所長だと思っていたが,実はただの奴隷なのかもしれない。
どうしてこの変化が生じたのか私は知らない。
せめて死ぬまでに一度はプノンペンに行きたい。

プノンペンに行ってきました

2016.07.09 [ 神村 岡 ]

小西弁護士と同じく,プノンペンの法律事務所を訪問してきました。

行く前から知識としては分かっていたことですが,カンボジアではそう遠くない過去に国民の多くが亡くなる大虐殺があったこともあり,近隣の東南アジア諸国と比較してもまだまだ発展途上な印象を受けました。

首都プノンペンはさすがに活気があり,市街地もそれなりに広範囲にわたっていますが,それでも札幌よりもいくらか小さいくらいです。

ソフトの面では,近年日本や諸外国の支援により法律も整備されつつありますが,整備されたからといってすぐに同じように機能するというものでもないようです。
裁判手続にしても,いくら手続法を整備しても裁判官が公正でなければまともな手続にはなりえないわけですし,弁護士も欠かすことはできません。法律を活かすか否かは法律家の働きによるところが大きいのだなと改めて感じました。
法律家だけでなく,国民の意識というところももちろん大きいでしょう。

日本では間もなく参院選の投票日を迎えます。
今回の焦点は与党(改憲勢力)が参議院で3分の2を確保するかどうかというところでしょう。与党が3分の2を確保すれば,いよいよ憲法改正の国民投票に道が開けることになるからです。
選挙こそ国民が問われる最たるところだと思います。投票率が低迷して何となく結論が決まっていくということがないと良いのですが。

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