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会社経営に役立つ心理学

2016.09.10 [ 神村 岡 ]

先日,知り合いの中小企業診断士による,会社経営に役立つ心理学というテーマのセミナーを聴く機会がありました。

講師は以前外資系の保険会社に営業職として勤務しており,その当時の経験も織り交ぜながらのお話で,とても興味深く聴くことができました。

一例を挙げると,人は未来のことを考えるときには右上の方を,過去のことを考えるときには左上の方を向く傾向があるそうで,未来のことを考えさせたいときには右上を向くようにさせるだとか。

これも保険会社でたたき込まれた知識の一つだそうです。

その他にも,経営者や従業員のやる気を上手く引き出す方法など,盛りだくさんな内容でした。

講師は多くのセミナーを担当されていて,とても忙しいようですが,ご興味のおありの方は是非問い合わせてみて下さい。

関パートナーズオフィス

詐欺罪って難しい!?

2016.09.07 [ 小西 政広 ]

お金を返してくれないから詐欺罪で警察に突き出したい!

という相談をたまに受けます。

よく聞くと,友人に頼まれてお金を貸したけどほとんど返してこないというもの

でもなかなかこういう話だと警察も動いてくれません。

詐欺罪が成立するためには,お金を借りる段階から,返すつもりがなかった,という事実が必要です。

借りるときには返すつもりだったけど,それができなくなっただけ,といわれてしまうとなかなか難しいところなのです。

ただ,返済を免れるために,あらたに嘘をつき,それによって貸した側が返済を猶予した,ということとなると,それは詐欺罪となりえます。

でもやっぱりなかなか警察が動いてくれません。証明の問題でしょうけど。

司法試験合格発表

2016.09.07 [ 小西 政広 ]

司法試験の合格発表が昨日ありました。

友人も受験していましたし,また,北大ロースクールの教え子達の合格率なども気になるところです。

ロースクール毎の合格率や,何年卒の人が何人受かった,という情報は法務省のホームページに載るんですが,名前までは掲載されていません。

しかし不思議なことに,かつては合格発表の日の夜に,ネットの新聞に合格者氏名が掲載されていました。

しかも新聞社は毎年変わり,当該1社以外に掲載しているところはありません。

私の時はまだ当日の名前掲載がありました。

月末には氏名は官報に掲載されるのですが,それにしても不思議です。

ちなみに最近はなくなりました。

永久凍土の中のメタン,スーパーセル,とにかくこわい

2016.09.05 [ 齋藤 健太郎 ]

昨日,NHKで「メガクライシス(巨大危機)」の特集がやっていました。

永久凍土が温暖化で溶けると,その永久凍土の中に含まれているメタンガスがさらに温暖化を悪化させるという。
なんとおそろしい。

日本では,温暖化で,スーパーセルという巨大な積乱雲ができるようになり,雷が多発するようになるとか・・・。
なんともおそろしい。

寝る前にその番組を観た下の子(4歳男)がこわくて寝られなくなってしまいました。
「パパ・・・スーパーセルが病院に落ちたら大変なことになるんだって・・・」たぶん雷のことでしょう。
「パパとママが守ってあげるから安心しなさい」と言ったものの,本当にこの子達が大きくなったときに安全な生活をさせてあげられるのか・・・。

今年の異常な雨や台風は,これからのもっと恐ろしいことの予兆のように感じられてなりません。
自分がこわくて寝られなくなりそう・・・。

後見相続研究会に参加しました!

2016.09.05 [ 齋藤 健太郎 ]

先週の金曜日は私が幹事をしている後見相続研究会の研究会に参加してきました。

実はこの日の講師は、東京理科大学の神野潔准教授にお願いしました。
題して『日本における相続法の歴史的展開』!

実はこの神野先生、というか神野君は私が20歳の頃からの友人なんです。
出会った当時は二人とも大学生で学習塾でアルバイトをしていました。
当時から頭の良い奴だとは思っていましたがまさかこんなに偉くなってしまうとは・・・。

講演の内容もとても素晴らしく、現代法を異なる視点から捉え直すことができました。
昔から長男が相続する制度だったのだと勝手に思っていましたが、実はそれは明治以降のことで、それまでは女性の子供にも財産をしっかり残していたようです。

また遺言の歴史はとても古く,譲り状によって相続が行われていたというのも意外でしたね。

ちなみに花押による自筆証書遺言を無効とした最高裁判例については,神野准教授によれば,捉え方が適切ではないとのこと。
最高裁は,「押印に代えて花押を書くことによって文書を完成させるという慣行ないし法意識が存するものとは認めがたい」と言っていますが,歴史的には花押が印の代わりをするようになったのではなく,印が花押の代わりをするようになったのだとのことです。花押を何度も書くのが面倒になって,印鑑を使用するようになったとか。
そうであれば,押印のルーツである花押でも押印であるとの解釈もあり得たかもしれません。

いやいや面白いですね〜。って思う人はマニアな人かな・・・。

神野君については↓参照

知らぬ間に被告

2016.09.03 [ 神村 岡 ]

知らぬ間に被告になっていたとして,最高裁が裁判のやり直しを認めたというニュースが流れていました。

訴状などの裁判所に提出された書類が被告に送達されることは,裁判手続を行うための前提です。
かたい言葉で言うと,手続保障の問題です。

今回の事件では,訴状が被告の職場宛として送達されていたところ,被告とされた夫婦はその場所を職場としてはいなかったようです。ですから,そもそも訴訟が提起されたことを知る機会が全くなかったということになりますから,裁判のやり直しを命じた最高裁の判断はある意味当然です。

もっとも,現実に訴状が送られた事実を知らなかったとしても,実際に住んでいる住所に送付されている場合は,送られた時点で送達したものとみなされることがあります。
裁判所からの送達に対して,居留守を使ったり,不在伝票が入っているのに取りに行かなかったとしても,ちゃんと送達されたものとして扱われることになるのです。

ですから,やはり裁判所からの書類が届いたらしっかり受け取って,確認するようにしましょう。



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