トップページ > 弁護士BLOG > 2016年12月

弁護士BLOG

司法修習生の給費制が部分的に復活する?!

2016.12.19 [ 小西 政広 ]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161218-00050141-yom-soci

いくらなのかは不明ですが,一部復活する方向にいくようです。

司法修習生には修習専念義務が課せられ,一部の業務を除いて,アルバイトなどは許されていません。

それにも拘わらず,何の手当もしないという期間があったわけですね。

若干アルバイトをする程度の手当支給となるのでしょうか。

アルバイト禁止で手当もなしというのは,確実におかしいと思います。

被告人は・・・おっと,被告人を・・・

2016.12.19 [ 齋藤 健太郎 ]

今日は,FIFAクラブ・ワールドカップで,レアルマドリードと鹿島アントラーズが対決しましたね。

私は最近はサッカー熱も冷めてあまり観ないのですが,たまたま横目に見ていたところ,また審判の疑惑のシーンが出ました・・・。

ニュースにもなっていましたが,審判が,レアルの選手のファウルに対して,イエローカードを出すような素振り(胸ポケットに手を入れようとした)をしたのですが,なぜか最終的にはカードを出さなかったのです。

たしかにカードを出すまでは決定していないわけですし,それまで悩んでもいいといえばいいので,最終的に出さなかったからダメというわけではありません。
でも,勘ぐってしまうのは,実はこのレアルの選手はすでにイエローカードをもらっていて,次出てしまうと退場だったのですが,そのことを一瞬忘れていたのではないかということです。

そうだとすれば,何だか納得いきませんよね。
少なくとも,この審判は,レアルの選手の行為がイエローカードを出すに値する行為だと判断をしたことは間違いないと思います。
そうであれば,試合的に退場は面白くないとか,レアルがこれで負けたら何言われるか分からなくてコワイとか,日本にあんまり勝って欲しくないとかいろいろなことを考えたのかもしれませんが,どんな理由であっても納得はいきません。

悩んでいたとしても,悩むのは頭の中だけにして欲しいですね。

さて,タイトルに戻りますが,実は,刑事裁判では,判決の最初の言葉だけで,無罪か有罪かわかってしまいます。
「被告人を」と始まれば有罪,「被告人は」で始まれば無罪です。
なので「は」の時点でガッツポーズが出てしまうわけです・・・言い間違えられるとがっくりするかもしれません。

民事事件でも同じようなことがあります。
「原告の」で始まれば,原告は負け。
「被告は」で始まれば,原告の勝ち(一部かもしれませんが)。

そんなことを知っていても皆さんには何の役にも経ちませんね。

岩見沢拘置支所

2016.12.17 [ 神村 岡 ]

刑事事件で起訴された被告人が勾留される施設を拘置支所といい,北海道内にも何カ所か設置されています。

この内,岩見沢拘置支所という施設は,その名前に反して岩見沢市にはなく,なんと月形町にあります。月形刑務所の中に併設されているのです。

以前は,岩見沢拘置支所はちゃんと岩見沢にあったのですが,数年前に移転されたのです。

岩見沢と月形では,札幌からの直線距離はさほど変わりませんが,行き易さに格段の差があります。

岩見沢の場合は高速道路も使えますし,岩見沢市内にあった岩見沢拘置支所は札幌駅から特急一本で行ける岩見沢駅から歩ける距離にありました。
それに対して,月形は高速道路からは離れているので下道を通っていくことになりますし,電車で行こうとすると鈍行電車を乗り換えて行くことになり,便数もかなり限られています。また,現在の岩見沢拘置支所は駅からも離れたところにあります。

その結果,接見に行く場合には相当骨が折れるのです。
しかも,面会できる時間は限られていて,平日の8時半から16時までです。

予算の関係で移転は仕方なかったのかもしれませんが,せめて土日の接見を可能にして欲しいものです。

日弁連の提案による婚姻費用・養育費算定

2016.12.14 [ 小西 政広 ]

http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2016/opinion_161115_3.pdf


今年の11月15日に提言が出されました。

これまで使用されていた裁判所作成の婚姻費用養育費算定表では少なすぎるというものです。

日弁連の算定表によれば,概ねこれまでの表よりも月額で10万円程度増額になっています。

今後はこの新しい算定表が基準として取って代わっていくのでしょうか。

婚姻費用とは,養育費+婚姻中の配偶者への生活費となりますが,これまでの算定表上,特に養育費については,別居に至った経緯や,別居に至る責任の所在,子を引き取ることになった経緯などについては考慮されていませんでした。

しかし養育費の額がそれ自体高額化するのであれば,このようなことも個別具体的に考慮すべきということになるかもしれませんね。

今後の実務の動向に注目です。

フェイクニュース

2016.12.13 [ 齋藤 健太郎 ]

アメリカでは,最近,フェイクニュースというのが問題とされています。
要するに,嘘ニュースです。
特に大統領選挙期間中は,様々なデマが流れて,それを信じた人も多かったようです。
日本では,虚構新聞というウケるサイトがありますが,そのサイトは最初からウソだと思って読むのでただ面白いだけですが,問題となっているのはいかにも本当のことようにサイトを作ってそれを流すというものです。

ネット社会になってから,新聞の情報など,古典的なメディアの情報が相対化されて,その情報ソースとしての価値は落ちたように思います。
一方で,記事の信用性については,ネットの場合だと自分達でしっかりと吟味しなければなりませんが,これには一定のセンスと努力が必要なように思います。
そういう意味では,古典的メディアが高い選別能力を発揮することは意味があるのかもしれません。

私の世代は,途中からネットで情報を得るようになったのですが,私より後の世代は,みんなネットで情報を入れるのが当たり前という時代になっているのかもしれません。
どの情報が信頼に値して,どの情報が疑わしいのか。
それをどのように検証するのか。
そんな教育が不可欠ですよね。

人間は,自分に都合の悪い情報は流さないものです。
業界の圧力や,裏の事情によって,本来明るみに出るべきものが出ないこともままあります。
逆に,都合の良い情報を積極的に流すということも平気で行われています。
特にコワイのは,科学者がそれに力を貸すことがあることではないでしょうか。
都合の良い事実を並べて科学的考察を行ったフリをすれば,一定のインパクトはありますからね。
福島の小児における甲状腺癌の問題なども,正確な情報に基づいた公正な議論が本当になされているのでしょうか。

ちなみに私はウソをつくのが苦手なので,ウソはつかないというのが基本姿勢です。
気が弱くて,妻に今日飲み会だということすら怖くて言えないというレベルです。
早く言えばいいのになぜか怖くて言えず,かえって怒られるなんてことを日々繰り返しています。

さて↑はフェイクでしょうか??それとも真実でしょうか??

ハンナという謎の映画みました

2016.12.13 [ 齋藤 健太郎 ]

なんとなく観てみた映画ですが,ようわからん映画でした。

とにかくDNA操作されて生まれて来たハンナが強いということはわかったのですが,ハンナは逃げてばっかりだし,全体的にストーリーが謎すぎます。
ラストも何も残らない。
テンポは良くて,ケイトブランシェットがいい味出していましたが,それでも評価低し。

私は,ラーメンと映画はあんまり不満いうことないんですが・・・たまにこんなことがおきますね。

観てて思ったのは,それに比べて最近のアメリカの連続ドラマのレベルの高さが半端ないということです。
エピソードの一つ一つがいままでの映画レベルじゃないかと思います。
そのせいか,あんまり映画を観ることがなくなってしまいました。

東映が,昔,スパイダーマンを放映していたの知っていましたか?
最近YouTubeで観たら,特撮ぶりがすごくて笑いました。
スパイダーマンが戦隊ロボみたいの操縦して戦うというのは予想外でしたね。

是非観てみて下さい。
スパイダーマンの方を・・・・。

老化

2016.12.12 [ 齋藤 健太郎 ]

最近、自分の周りの同年齢のやつらがみんな老化してます。

髪がなくなってきてます。
太り出しています。
肌ツヤが悪くなってきてます。
病気になったりしてます。

子供の頃には考えなかったことですが、私も老後の心配なんてしてしまいます。

同年代の某先生と話してもいかに疲れやすいかとか、いかに肩凝りがひどいかとかそんな話しかでません。

弁護士としては集中力を保って良い仕事をし続けられるのが何歳なんだろうなんて考えてしまいますね。

来年は40になります。
不惑です。
最近若くみられるのですが、そろそろダンディ路線に変更しようかなと思っています。

ユースタキー管

2016.12.10 [ 神村 岡 ]

しばらく風邪をひいています。

先週末に,医療事故問題研究会の勉強会で神戸に行きましたが,それよりも前からひいています。

神戸へはもちろん飛行機で行きましたが,飛行機が降下する際に問題が発生しました。
飛行機の問題ではなく,私の耳の問題です。

飛行機が上昇したり降下したりするとき,気圧の変化で鼓膜が圧迫されます。
通常であればつばを飲み込んだりあくびをしたりすることで解消されるのですが,何度試しても上手くいきませんでした。
風邪の影響で,鼓膜の内側の空洞と喉の奥をつないでいるユースタキー管(耳管)が正常に働かなかったことが原因と考えられます。

飛行機が降下するとき,鼓膜の外側の気圧は高度が下がることで急激に上昇するため,鼓膜の中の空気圧が,外側の空気圧に比べて低くなってしまいます。
そうすると,鼓膜が圧迫されるなどして音の聞こえも悪くなり,ひどくなると痛みも出てきます。
このようなときには,つばを飲み込んだりあくびをしたりすることでユースタキー管が開き,鼓膜の内側の気圧が外の気圧と同一になるのです。

もちろん,上昇するときにも同様の問題が生じるはずですが,私の場合は上昇時にはあまり問題がなかった一方で,降下時にはほとんど鼓膜内外の気圧の差を解消することができず,鼓膜がひどく痛みました。

防衛策は風邪をひかないことでしょうか。
それと,鼻をつまんで息を吹くようにすると,ユースタキー管に空気が通って問題が解消されることもあるようです。
これは飛行機を降りた後から知って,試してみればよかったと思いました。

マスクをすべきかどうか・・・

2016.12.09 [ 神村 岡 ]

今,風邪をひいています。

喉と鼻の症状がありますので,マスクをした方が良いとは思うのですが,この時期に外でマスクをすることには若干の問題があります。

私はメガネを掛けていますので,マスクをして外を歩くとすぐメガネが曇り,しばらくするとほぼ視界がなくなってしまいます。

日中はまだ,メガネを外して歩くこともできますが,夜暗い中でツルツルがたがたの路面をめがね無しで歩くのは,路面が状況がよく見えないため危険なのです。

結局,夜はマスク無しで歩くことになります。

そもそも,マスクをしていると呼気がちょうど鼻の横を通ってマスクの上に抜けるのが問題です。
呼気がメガネに直撃してしまうのです。

このような問題が生じないマスクはないものでしょうか。

好意同乗減額

2016.12.05 [ 齋藤 健太郎 ]

好意同乗減額という理屈が,交通事故では存在しています。

何かというと,誰かの車に乗っていたときに,運転者の過失によって事故に遭った場合に,一定の場合に,賠償額を減額するというものです。
漢字からは「好意」で「同乗」させてもらっているという意味ですが,実際にはやや違うニュアンスの扱いがなされています。

運転しているわけでもなく,ただ乗っていただけなのに減額されるというのはちょっと酷すぎます。基本的には簡単に減額は認めるべきではないのではないかと思いますし,実際に,ただ無償で同乗したというだけでは認められるものではありません。

一方,裁判では以下のような場合に減額が認められるとされています。
1 事故発生の危険が極めて高いような客観的事情を認識していた場合
2 事故発生の危険が増大するような状況を作り出したような場合

具体的には飲酒しているのを知っていたとか,無免許で運転が下手くそなのを知っていたという事例のほか,同乗者が定員オーバーで乗り込んだ場合や窓から上半身出したなどという事例もあります。

まあ,いずれも減額すべき事情はそれなりに理解できるものです。

私としては,「好意同乗」という言葉は誤解を生むのでやめるほうが良いと思います。
「危険の引き受け」という観点から問題を整理していけばそれで足りるのではないでしょうか。
刑法でも被害者が危険を引き受けた場合には違法ではなくなるという理屈もあるところです。

最近,高齢者の事故がよくニュースになっていますが,高齢者が認知症であることを知っていて乗った場合にも減額の余地はあるかもしれませんね。

<  | 1 | 2 | 3 | 

ページ上部へ