2015.02.14 [ 神村 岡 ]

福山雅治主演の映画です。

先日テレビで放送していたのを録画して見ました。


あらすじを言うと,
産院でのあかちゃんの取り違えが6年後に発覚し,その後相手の家族とのやりとりを経て,最終的には子どもを交換して,血のつながりのある親が子どもを育てていくことにするというものです。

福山が演じる父親は,仕事が多忙でなかなか子どもと一緒に過ごす時間が持てない父親で,取り違えを機に育ててきた子に対してドライな面も見せていたのですが,いざ交換した後になって,ようやく6年間を親子として過ごした絆を再確認することになります。

親子の絆を考えさせられる良い映画だったと思います。
久しぶりに映画を見て感動しました。


ところで,映画の中では,取り違えられてしまった2組の夫婦(子どもも,両親が代理人となって原告になっているかもしれません)が,産院に対して損害賠償請求の訴訟を起こしています。

取り違えは明らかに産院のミスですし,それによって2組の夫婦と子は実の子,親と一緒に過ごす機会を奪われるという精神的な苦痛も受けていますから,賠償請求自体は問題なく認められるでしょう。

問題はその金額です。

過去に同じような事例があれば,それを参考にして金額を算定することもできますが,赤ちゃんの取り違えの場合はどうでしょうか。

いずれにしても,明確な答えはありませんから,いかに訴訟の中で具体的に精神的苦痛を表現していくかによって結論は左右されるのです。