2015.09.26 [ 神村 岡 ]

所持品検査というと,刑事事件の捜査の過程で問題になることがありますが,今日のテーマはその所持品検査ではありません。
札幌地裁と高裁の建物で,1年くらい前からでしょうか,所持品検査が行われています。

空港に置いてあるようなゲートをくぐり,以上があると金属探知機で調べるという流れです。
常時5名くらいの警備員の方が所持品検査業務に従事していますので,予算は結構な金額になっていると思われます。始まった頃はそれが気になって仕方ありませんでした。

弁護士の場合,弁護士バッジがあれば所持品検査は免除してもらっていますので,通常は所持品検査を受けることはありません。
しかし,ごくまれにバッジを忘れて裁判所に行ってしまうことがあります。

このような場合,以前は仕方なく所持品検査を受けていたのですが,最近では守衛さんに名前を告げて弁護士であることを確認してもらえれば所持品検査を受けなくとも良いことになっています。

一般の方については,普通に所持品検査を受けていただく必要があります。

札幌弁護士会は所持品検査自体に反対していますが,誰かが刃物を持ち込む危険を考えるとやむを得ないのかなと個人的には思います。