2015.11.13 [ 神村 岡 ]

先日,砂川市で警察官が飲酒運転をしたというニュースが流れていました。

砂川市と言えば,若者グループが飲酒運転をして交差点で事故を起こし,衝突した車に乗っていた一家が死傷するという事件があったのが記憶に新しいです。

そして,正に飲酒運転を撲滅しようと市を挙げて取り組んでいるところで,寄りにも寄って警察官が飲酒運転をしてしまったということで,ニュースを聞いたときは唖然としました。

ただ,ニュースを詳しく見てみると,警官が飲酒したのは前日夜から当日の未明にかけてで,朝出金するときにお酒が抜けきらないまま車を運転してしまったということのようです。

だからと言って許されるわけではありませんが,お酒を飲んだ直後に運転してしまったというケースに比べれば,悪質性は低いのではないでしょうか。
お酒を飲んだ翌朝となると,アルコールが体に残っていることを認識していたかどうかということも問題になってきます。自分が酒気帯び状態だという認識がなければ,故意がないため犯罪にならないからです。先日も,那覇地裁で,前日夜に飲んだお酒が残っていて酒気帯び運転に問われた被告人の裁判で,故意が認定できないため無罪という判決が出たばかりです。

とはいえ,アルコールが残った状態で運転することはそれ自体危険な行為で,認識していなくて犯罪にならなければよいというものではありません。

一晩寝れば大丈夫だろうと思って油断して運転してしまう人は少なからずいるのではないかと思いますが,気をつけないといけませんね。