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神村 岡弁護士ブログ

ピアノが弾けたら

2015.12.26 [ 神村 岡 ]

今年も残りわずかとなりましたが,私は今日は札幌弁護士会の忘年会に出席してきました。

例年出席する顔ぶれはだいたい似通っていて,私も総務委員として毎年半ば義務的に出席しているのですが,今年は例年にないバンド演奏のステージがありました。

バンドは札弁の弁護士のみで構成されていて,その名も「ジャスティス」です。
まだ3曲しかないというレパートリーを存分に披露されていて,おかげさまで会場は大盛り上がりでした。

さて,タイトルですが,バンドの中にはキーボードもいて,私の同期の弁護士が担当していました。
ピアノを弾けるという話を聞いたこともあったような気がしますが,実際に弾いているところを見ると,素直にすごいなあと思いました。

ピアノを弾ける人は私の周りには少なからずいて,意外な人が実は弾けるということはよくありますが,私は高校時代に1年間習いましたがものにならず,今では全くと言って良いほど弾けません。
それだけに,ピアノを弾けるというのはすごいなあと思うのです。

ピアノを自由に弾けたら弾いてみたい曲は色々とあるのですが,今から再び始めるのは大変すぎるので,実際にやろうとは思いません。

その代わりと言うわけではありませんが,幼稚園に通う息子に最近ピアノを習わせ始めました。
将来ピアノを弾けるようになっていれば,習わせてくれてありがとうと感謝されるのではないでしょうか。

そうでもないでしょうか。

いつまで続くか,まだ全くわかりませんが。

夫婦別姓

2015.12.20 [ 神村 岡 ]

16日に,再婚禁止期間について違憲判決が出ましたが,同日には夫婦を同姓とする民法の規定について合憲とする最高裁判決も出ました。

民法750条は,「夫婦は,婚姻の際に定めるところに従い,夫又は妻の氏を称する」と規定していて,この規定により,夫婦は同じ氏(姓)を名のることになっています。

裁判では,この規定により氏の変更を強制されない自由などが侵害されているとして,憲法に違反していないかが争われました。

結論としては合憲という判断でしたが,15人の裁判官の内,多数意見(合憲の意見)が10人,少数意見が5人と,裁判官の間でも意見が分かれました。

合憲という結論になりましたが,夫婦を同姓としている民法の規定が妥当なのか妥当でないのかという価値判断を示したわけではありません。あくまで,憲法上結婚前の姓を称することが保証されているかという判断を示したものです。

ですから,今後の世論の動向や国会での議論次第では,夫婦別姓へと制度変更される可能性も十分にあると思います。

再婚禁止期間の違憲判決

2015.12.19 [ 神村 岡 ]

先日,民法が定める女性の再婚禁止期間について,100日を超える部分は違法とする最高裁判決が出ました。

民法では,女性の再婚禁止期間は180日となっていましたが,今回の判決により,100日まで短縮されることになります。

再婚禁止期間が定められた目的は,父親の子が誰の子なのかわからないという事態を避けることにありました。
また,180日というのは,妊娠していれば通常は外見で判明しうる月齢で,再婚する際に妊娠していないことが外見で確認できるという意味合いだったようです。

しかし,これまでずっと指摘されてきたことですが,近年ではDNA鑑定による父子関係の判定が可能になっており,生物学的に誰の父親なのかわからないということはありません。
そのため,再婚禁止の当初の目的は必要性を失っており,それが今回の違憲判決につながりました。

他方で,民法には,子の父親や妊娠時期の推定規定も存在します。

婚姻期間中に妊娠した子の父親は夫と推定する
婚姻成立後200日を超えて,又は婚姻解消後300日以内に出産した子は,婚姻期間中に妊娠したものと推定する(夫が父親と推定される)
というものです。

仮に離婚後すぐの結婚を認めると,前の結婚の解消から300日以内,かつ後の結婚成立後200日を超えて出産するということがあり得ることになり,その場合上記の推定規定が二重に適用され,うまく機能しないことになってしまいます。

そのため,100日間の再婚禁止期間は残し,前の結婚解消から300日以内と,後の結婚成立後200日を超える日というのが重ならないようにしたのです。

日弁連弁護士名簿

2015.12.12 [ 神村 岡 ]

昨日のことになりますが,普段滅多に目にしない日弁連の弁護士名簿を見る機会がありました。

私は札幌弁護士会で総務委員を担当していまして,昨日は,総務委員の仕事として,弁護士会館内の資料保管室に保管されている資料のうち不要なものを廃棄するという仕事を担当していました。

総務委員会は,以前は弁護士会の忘年会と新入会員の歓迎会の企画運営くらいしか仕事がなかったのですが,最近ではいろいろと雑務が増えてきているのです。

さて,不要資料廃棄という仕事の最中にいろいろと保管室内を見て回ったのですが,棚の一角に日弁連の弁護士名簿が数十年前の分から保管されていました。

その数十年分の弁護士名簿を見て気づいたことが二つあります。

一つは,十数年以上前の名簿には,事務所の連絡先だけでなく,個人の自宅の住所も掲載されていたということです。自宅住所を載せるというのは,今だったらちょっと考えにくいですね。

もう一つは,ここ十数年で,名簿がかなりの勢いで分厚くなっているということです。棚に横一列に並べると,年々分厚くなっているのがよくわかります。
弁護士の数はここ数年で急激に増えていますので,これはある意味当然なのですが,とてもきれいにビジュアル化されていてちょっと面白かったです。

冬囲い

2015.12.05 [ 神村 岡 ]

先日,自宅の庭に少しだけ生えている木の冬囲いをしました。

冬囲いは初めての経験でしたので,ネットでやり方を検索するところから始まり,ホームセンターに行って材料を買い揃え,半ば自己流でなんとかやり終えました。

今回が初めての経験でしたので,これまで冬囲いについて考えたことは一度もなかったのですが,いざ調べたり自分でやってみたりすると,当然のことではありますが,街を歩けばどこもかしこも冬囲いをしているなと今更ながら気づきました。

個人宅の庭から,大通公園,裁判所まで,どこへ行っても目にします。
しかもそれぞれ簡単なものからしっかりしたものまで様々に工夫を凝らしてあり,大抵はとても丁寧にされています。
ネットで調べなくとも,いくらでも良い見本は巷にあふれていましたというわけです。

それにしても,常日頃,関心がないものについては本当に意識を向けていないのだなとつくづく思いました。

身近なものについて新たに気づくことができるという経験はなかなか良いものです。

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