2016.03.18 [ 神村 岡 ]

先日,誤った非行の記録に基づいて学校から高校への推薦が受けられないと伝えられた中学生が,自殺をしてしまったというニュースが流れていました。

自殺という結果が避けられなかったのかと思えてなりませんが,そもそも,3年間で1度でも非行をしたことがあると学校推薦が受けられないというルールはどうでしょうか。

これはつまり,一度でも過ちを犯した生徒はある種の失格者としての扱いを受けるということですが,これが教育のあり方として正しいのでしょうか。

一度過ちを犯しても,その後それを反省の糧にして立派に更生する生徒もいるはずです。上記の基準では,そのような本来は推薦されてよい生徒が推薦を受けられないということになってしまいます。

基準としては明確ですが,形式的過ぎて,学校側が推薦の判断を簡単にするためにそのような基準を採用しているようにも思えてしまいます。

まあ,基準を設けずに教師の裁量で推薦ができるということになると,それはそれで非常に問題があるようにも思いますので,悩ましいところです。