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神村 岡弁護士ブログ

マンモグラフィ

2016.09.24 [ 神村 岡 ]

先日,婦人科のクリニックのオーナーの方とお話しする機会があり,乳がん検診の話になりました。

乳がんの検診はまずマンモグラフィを行います。
マンモグラフィでは,異常があると白い影として確認できるようですが,乳腺の濃度が高く脂肪の割合が高い高濃度乳腺の方の場合は,脂肪によって全体的に白く見えてしまいます。

そのため,異常があってもわからないという場合も当然あることになりますが,自治体によっては,高濃度乳腺のため異常が確認できなかった場合でも,単純に異常なしとして通知することになっているようで,札幌市もどうやらそのようなのです。

これではせっかく検診を受けても,異常があるのを見過ごすことになりかねません。

自治体の検診を受ける方は十分にご注意ください。

なお,先ほどのオーナー曰く,月に1度の定期的なセルフチェックが乳がんの早期発見には有効だそうです。

車両保険

2016.09.17 [ 神村 岡 ]

自動車保険のメニューの一つとして,車両保険があります。

車が破損した際にその修理費用が出ますので,高額の修理費用がかかる場合にはかなり助かる保険です。

また,基本的には過失の有無にかかわらず支払われますので,事故の相手方からもらえる賠償額より高額の保険金をもらえるケースが少なくありません。
例えば,過失があればその分相手方からの賠償金は減額されますし,修理費用が車の価値を上回る場合には相手方からは車の価値相当額しか支払われませんので,車両保険金の金額の方が高額になります。

相手方との間の話合いが長引き,賠償額が決まらない場合にも,車両保険に入っていればすぐに修理費用相当額の保険金を受け取ることができます。

ただし,車両保険を使えば等級があがり,保険料が高くなってしまいますので,ごく低額な修理費用で済む場合には,使わない方が良いということもあるでしょう。

また,車両保険には保険金額(保険金の限度額)がありますので,修理費用がその金額を超える場合,修理費用全額を受け取ることはできません。

ともあれ,車両保険もしっかりかけておいた方が良いです。

会社経営に役立つ心理学

2016.09.10 [ 神村 岡 ]

先日,知り合いの中小企業診断士による,会社経営に役立つ心理学というテーマのセミナーを聴く機会がありました。

講師は以前外資系の保険会社に営業職として勤務しており,その当時の経験も織り交ぜながらのお話で,とても興味深く聴くことができました。

一例を挙げると,人は未来のことを考えるときには右上の方を,過去のことを考えるときには左上の方を向く傾向があるそうで,未来のことを考えさせたいときには右上を向くようにさせるだとか。

これも保険会社でたたき込まれた知識の一つだそうです。

その他にも,経営者や従業員のやる気を上手く引き出す方法など,盛りだくさんな内容でした。

講師は多くのセミナーを担当されていて,とても忙しいようですが,ご興味のおありの方は是非問い合わせてみて下さい。

関パートナーズオフィス

知らぬ間に被告

2016.09.03 [ 神村 岡 ]

知らぬ間に被告になっていたとして,最高裁が裁判のやり直しを認めたというニュースが流れていました。

訴状などの裁判所に提出された書類が被告に送達されることは,裁判手続を行うための前提です。
かたい言葉で言うと,手続保障の問題です。

今回の事件では,訴状が被告の職場宛として送達されていたところ,被告とされた夫婦はその場所を職場としてはいなかったようです。ですから,そもそも訴訟が提起されたことを知る機会が全くなかったということになりますから,裁判のやり直しを命じた最高裁の判断はある意味当然です。

もっとも,現実に訴状が送られた事実を知らなかったとしても,実際に住んでいる住所に送付されている場合は,送られた時点で送達したものとみなされることがあります。
裁判所からの送達に対して,居留守を使ったり,不在伝票が入っているのに取りに行かなかったとしても,ちゃんと送達されたものとして扱われることになるのです。

ですから,やはり裁判所からの書類が届いたらしっかり受け取って,確認するようにしましょう。



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