2014.05.20 [ 小西 政広 ]

嘘を嘘と分かって主張する弁護士はいない。

弁護人として法廷で真実を述べる義務があるからだ。


被告人からこういう主張をしてください,といわれ,嘘だなと思ったら,徹底的に嘘だと仮定して質問をする。

弁護人自身が嘘だと思っている主張をしたところで,誰も信用させることなどできない。

嘘だなと言う思いを拭わないままで主張をすると,結局被告人に不利になる。

ある程度納得しないと,被告人の主張をそのまま法廷で述べることはしない。

それでも弁護人が被告人にだまされることは多々ある。

微に入り細に入れば,全ての事件で弁護人は被告人にだまされているといってもいいんじゃないか。

片山被告人の弁護人の立場としては,辛い状況かもしれないが,そういう仕事なんだろう。