2014.10.29 [ 小西 政広 ]

交渉事には,「時間」というものが大きく関わります。

解決するまでに待てる時間が少なければ,

すぐに解決して欲しい,だから大幅に譲歩せざるをえない。

そんな展開がありえます。

解決までの時間が少なくなるように,いろいろな手段はあり,それらの組み合わせや使い方を工夫しますが,やはり基本的には,「急ぐ」場合には「譲歩」をせざるを得ないということを日々感じています。

そんな時に気になるのが,訴訟という手段です。

一昔前はもっと時間がかかっていたようですが,訴訟手続をできるだけ早くするように法改正されても,やはり時間はかかります。どんなに簡易な訴訟でも,最低6ヶ月はかかっています。

訴訟をすると,確実に,交渉よりも有利になりそうな事案でも,急ぐ場合には,最低6ヶ月もかかる訴訟はなかなか使えません。

訴訟では,時間をかけて調査を進めることで何か閃きがあったり,思いもしない事実が出てきたりもするので,一概に早いほうが良いともいえないところですが。。。