2015.11.24 [ 小西 政広 ]

司法試験についての話題になると,よく,あんな分厚い六法全書全部覚えるんでしょ?

といわれることがありますが,あんなの覚えられません。

では暗記が必要ないかというと,もちろんある程度は必要になります。

この「ある程度」は,人によって異なります。

司法試験の勉強を始めた頃によく言われていたのは,

条文は覚えなくてもよい,六法全書を開いて,該当しそうな条文を探すことができればよい

ということです。試験中に六法を参照することはできます。

しかし最終的には,これでは足りないと思いました。

特に民法については,全部で1044条あり,途中枝番もあり,複数項があったりするので条項数はもっと多いのですが,これを暗記するようにしていました。

必要な情報はまず観念して選別をせずに暗記してしまうと,その知識を前提として,思考のスピードがとても速くなったというのが実感としてあります。暗記だけで終わってしまってはだめです。

人によって司法試験へのアプローチはいろいろあると思いますが,司法試験に限らず,受験生には,「観念して暗記する」という方法もお勧めしたいところです。