2016.04.27 [ 小西 政広 ]

交通事故を主として,弁護士費用特約が浸透してきています。

毎月の保険料は少額ですし,いざというときの弁護士費用を自己負担しなくてよいということで,いざ利用する段になると非常に便利な保険です。

この弁護士費用特約ですが,弁護士費用もさることながら,調査・鑑定費用もここから保険金が支払われるものが多いです。

交通事故の後遺障害の認定の争いなどで,相手が医学的鑑定書などを準備してきた場合には,同様に医学的見地からこちらの主張を補強できる意見書を提出して対等に対抗すべきです。

しかしその医学的意見書を作成するのにも多額の費用がかかってしまいます。

弁護士費用特約をつけておくと,このような戦略について,経済的な視点から制限されずにすむことになるのです。

弁護士としても,経済的制限がない分十分な争い方ができるので,やはりやりやすいのは明らかです。

自動車保険などの損害保険契約をする際には,弁護士費用特約について思いを馳せてみて下さい。