2016.09.14 [ 小西 政広 ]

相手に代理人が沢山就いている場合,依頼者の方から多勢に無勢で心配だ,といわれることがあります。

このような場合の解釈が一つではないのはもちろんなのですが,

沢山の弁護士が全て同じ事務所である場合には,実際の担当者はその内の一部であることが殆どです。

担当している弁護士が裁判に急に出られなくなったときなどのために,念のため事務所所属の弁護士全員で受ける事としているわけです。ですから,人数は形だけということになります。

他事務所に亘って複数の弁護士が就いている場合には,難しい事件で自分一人では扱いきれないと判断し,得意な人と一緒に組んだりしていることもあります。この場合は,その分野を取り扱える自信がある弁護士が来るわけですから,相手としては注意が必要です。

当事務所では,形式的に名前を入れることはしていません。ですが,一人で受けている事件であっても,悩みがあれば常に事務所内弁護士で共有しています。

事務所内の弁護士同士で,それぞれに事件を扱った経験を共有することで,事件の進み方が多かれ少なかれ有利になることが多いのは事実です。

必ずしも弁護士の人数だけで判断できるものではありません。