2016.09.21 [ 小西 政広 ]
弁護士という仕事をしていると,当然ですが裁判に触れる機会が多くなります。
そんな中で,交渉でまとまりそうもないので裁判にしますか,というと依頼人が驚かれることがあります。
なんとなく裁判に対する感覚については,一般の方とずれてきているかもしれません。
一般の方からすると,
当事者同士で話をするよりも,弁護士を入れた方がより激烈な争いになり,裁判になるともう取り返しがつかない
そういうイメージなのかもしれません。実際この仕事をしていなければ,私もそういう感覚だったようにも思います。
しかし実際に弁護士の仕事をしている中で感じるのは,
当事者同士でのけんかが一番激しく,代理人である弁護士が双方についた場合には,きちんと法的な有利不利を認識した話合いがしやすくなり,更に裁判になると,確かに時間はかかるのですが解決しやすくなる,ということです。
ふと,裁判という言葉を気軽に発している自分に気がついて考察してみました。