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齋藤 健太郎弁護士ブログ

遺言と成年後見契約など

2009.11.28 [ 齋藤 健太郎 ]

 遺言や成年後見契約などについて講演をしました。

 どちらもまさに「転ばぬ先の杖」を実現するためのものですが、しっかり準備している人は少ないのではないかと思います。
 遺言は、相続問題を起こさないようにしたり、自分の遺志を実現するなどの意味があります。自分で書いておくのではなく、公正証書で残しておくのがベストです。改ざんされないなどのメリットがあります。

 成年後見契約というのは、認知症などになる前に、後見人を決めておくというものです。
 後から、家族に迷惑をかけないという意味でも必要ですし、自分の信頼できる人を選べるという利点があります。

 意外に知られていないが重要なのは信託でしょうか。
 信託については、もっと色々な利用が考えられても良いと思いました。
 全てについて詳しく話すときりがありませんのでこれくらいにしておきますが、たくさんの方が聞きに来られており、関心の高さを感じました。

人を説得するということ

2009.11.10 [ 齋藤 健太郎 ]

弁護士という仕事は人を説得する仕事だと言っても過言ではないと思います。
あの手この手を使って、裁判所を説得し、依頼者を説得し、場合によっては相手方を説得することもあります。

しかし、実は説得するための土壌というか理解の前提を相手方が持っていない場合は少なくありません。
我々が思うよりも「常識」というのは皆が持っているものではないですし、少しでも苦しい状況に追い込まれれば人の考えというのは狂ってしまいます。

そういう意味では弁護士の仕事はかなり危うい仕事です。
裁判官がおかしければ勝てないということなのです。
だから我々の仕事はベストを尽くすとは言いますが、絶対勝てるとは言わないのです。

絶対勝てるという弁護士がいたら信用しないほうがよいでしょう。

大学生と薬物

2009.11.07 [ 齋藤 健太郎 ]

京都の大学生が覚せい剤使用で逮捕されたというニュースを見ました。

これだけニュースになっているのにそれでもやめられない人たちが沢山いるのに驚きです。
まあまだ被疑者段階ですので真実は不明ですが。

それよりいつも驚くのは、大学生の薬物使用で、大学が謝罪するということです。
社会的責任というものの範囲がどれほどなのかはわかりませんが、少なくとも20歳以上の大学生が行った犯罪について大学が謝罪するのはおかしいと感じています。
大学は教育機関であると同時に研究機関です。
大学生は管理をされているわけでもなく、自主性があるのですから、高校生のような扱いをする意味がわかりません。
実際にどのように薬物使用を防げば良いというのでしょうか。

まあどうでもいいことですが気になったので書きました。

被害者なのに

2009.11.01 [ 齋藤 健太郎 ]

 最近思うのは、一方的に被害を受けたはずなのに、新たに出費を余儀なくされたりすることが多いということです。

 特に感じるのは、中古車を含む中古物品の損害です。

 中古車は基本的には修理代金が損害となりますが、時価額がそれを下回る場合には、修理ではなく全損扱いとなり、中古車の事故時の価額を賠償することになります。

 それなりの年数を乗った中古車であれば、本当は、修理して乗りたいのに自分で支払わない限りは許されないという結果もありうるということになります。しかも、そういう車の場合には、車両保険も入っていないのが通常なので、かなり厳しい結果となります。

  損害賠償というのは、損害を受ける前の状態に戻してあげることを目的としているはずなので、修理をさせて欲しいといえばさせてあげるのが正しいようにも思 うのですが、法律的にはそうではありません。事故を契機として、得をするというならまだしも、修理をさせることは得をすることではないようにも思えます (新車相当のお金を払えというならそれはおかしいです)。
 被害を受けた人にとっては、本来、お金をもらっても仕方のないことばかりですので、お金でどうにかなることはお金でどうにかすべきではないかとも思うのですが。それは法律家としてはあってはならない感覚なのでしょうか・・・。

エコカー

2009.11.01 [ 齋藤 健太郎 ]

最近、諸事情があって、代車でホンダのインサイトに乗っています。

かなり燃費はいいとは思いますが、運転は結構疲れます。

すぐにエンジンが止まるし、ブレーキを踏んだときに妙な感じがしたり
信号が青になってもエンジンが止まっているために、すぐに発進できなかったりと
いろいろと慣れないことが多いです。
高速は全く普通の車と変わりませんでしたが。

あまりエコに熱心なほうではないのですが、時折、本当にエコカーはエコなんだろうかと疑問に思います。

ネットでいろいろ見ていると、昔の車は車体が軽く、排気量も少ないので、エコカーよりもずっと燃費が良かったようですね。
昔はすごく燃費が悪かったと勘違いしていたので結構驚きました。

車の燃費がちょっとよくなったくらいでは、CO2の排出量を大幅に減らすことは出来ないような気がしますね。自分がエコに貢献しているという快感、または燃費で得をしているという快感を得るための車なのかもしれません。
まあ、それでも環境への意識が高まればいいのかも。

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