2010.10.02 [ 齋藤 健太郎 ]

先日、平成22年9月17日、18日に、全国の医療事故弁護団、医療事故問題研究会の総会が、札幌でありました。

私と、その他3人の先生方と4人で、発表をさせてもらいました。
テーマは、手技ミスに関する過失の特定について、裁判例を検討するというものです。

医療事件を扱っていると、手術や手技によって、問題が生じたと考えられるのですが、それが、避けられないものだったのか、それともミスによるものなのかがよくわからない事件というのが多くあります。
特に、何が行われたのかということは、具体的に明らかではない場合が多いですし、また、患者さんとしては、全く予想していない結果が生じてしまった以上、納得が出来ないということが多いので、余計に問題となります。

そのような事件について、いろいろと検討をしました。
私は、特に、注射針による神経損傷事案などを中心に発表をしました。
注射で神経を損傷するということなどなければ良いのですが、一定の割合で生じてしまいます。
しかし、その中には、注射の仕方に問題があるという事案もありますので、そのような事案をどう見極めて行くかという点が重要です。

準備には大変時間がかかりましたが、非常に勉強になりました。
このような機会を積極的に活かして少しずつ自分のスキルを上げていければと考えています。