2013.04.08 [ 齋藤 健太郎 ]

少し前になりますが,平成25年3月16日に,「北海道で更生と再犯防止を考える会」において,「精神科病院における退院請求及びその審査の現状について」というテーマで講演をさせて頂きました。
病院の精神科ソーシャルワーカー(PSW)の方,精神障害のある方の家族会の方,自助グループの方などがお越しになられていました。

現在,札幌市の精神医療審査会の法律家委員を務めておりますので,その立場から日頃感じることをお伝えしました。なぜ精神科医療においては,強制入院というものが認められているのか,憲法で認められている人身の自由等の基本的人権との関係をどう考えるのか,退院すべきなのに行く場所がないいわゆる社会的入院をどう考えるのか・・・など難しい問題があります。私もわかりやすい答えを提示出来るわけではありませんが,問題意識はお伝え出来たのではないかと思います。

講演をさせて頂くということは改めて自分の考え方を整理することでもあり,大変勉強になりますね。