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2013.10.31 [ 齋藤 健太郎 ]
刑事事件のニュースを聞いているとよく耳にする言葉として,「容疑者」「書類送検」などという言葉があります。実は,「容疑者」は正確には「被疑者」ですし,「送検」という言葉も正確には「送致(そうち)」となります。
ちなみに,被疑者と被告人の違いというのはわかるでしょうか。捜査をされている段階の呼び名が「被疑者」,起訴されて刑事裁判になってからの呼び名が「被告人」となります。
いつからそのようにニュースと法律用語がずれるようになったのかはわかりませんが,わかりやすくするために生み出された言葉なのでしょう。
よくニュースで,被疑者が乗った車が検察庁に行く様子が流れて,「身柄が検察庁に送られました」みたいな説明がありますが,あれはただ検察官の弁解録取という手続をしにいっているだけで,実際に身柄が拘束されている場所が変わるわけではありません。
同じようにイメージを重視していると思われるのは,特捜(東京地検特捜部)が捜索差押に行くシーンでしょう。あれも,わざわざ検察官や検察事務官があのように整列して入っていく必要はないわけで,パフォーマンスという要素が強いといえます。
かくいう我々弁護士も弁護団の事件などで,整列して裁判所に入っていく様子がニュース撮影されますが,あれも基本的にはテレビを意識しての行動です。別にバラバラに裁判所に入って,法廷で集合しても良いわけですから。
2013.10.31 [ 齋藤 健太郎 ]
「なんのこっちゃい」と思った方もいれば,「ああポーターね」という方もいると思います。最近,「マイケル・ポーターの競争戦略」(エッセンシャル版)という本を読みました。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%94エッセンシャル版%E3%80%95マイケル・ポーターの競争戦略-ジョアン・マグレッタ/dp/415209320X
あまり経営に関する本を読むことはないのですが,この本は事例が豊富でわかりやすく,とても興味深く読めました。
事例として繰り返し出てくるのが,アメリカの格安航空会社であるサウスウェスト航空と,スウェーデンの家具販売業者のIKEAです。いずれも,他が真似しようにも簡単にはできない明確な価値を持っている企業であること,そして,その価値をどのように作り上げて維持しているのかがよくわかります。
当事務所では,顧問会社を含む企業の経営者の方のご相談を受けることも多いのですが,やはり経営というものを知ってご相談を受けるのとそうではないのとでは違うと思っています。また,私も,一経営者として,日頃悩むことも多いのですが,この本を読んで,大変勉強になりました。
当事務所も,他の事務所にはない価値を生み出していけるよう頑張ります。
2013.10.31 [ 齋藤 健太郎 ]
2013.10.27 [ 齋藤 健太郎 ]
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