2013.12.17 [ 齋藤 健太郎 ]

最近,95歳でお亡くなりになられました。
いわずとも知れた南アフリカの偉人です。

ネルソン・マンデラは,反逆罪に問われて終身刑となり,27年間刑務所に入っていました。
出所してから4年後に晴れて大統領になったというドラマのような人です。

そのネルソン・マンデラのことを良く知る友人が,彼の人となりについて語った記事を読みました。
彼の話によれば,マンデラは,刑務所に新たに入所してきた若者とチェスをしたのですが,そのチェスは,なんと三日間にも及び,最後には,若者が耐えられなくなってギブアップしたというのです。
まさに,このような戦い方は,彼の生き方そのもののように感じられました。

アパルトヘイトという黒人差別は,決して大昔のことではありません。
廃止から20年も経っておらず,本当につい最近まで行われていたことです。
私は,成年被後見人の選挙権が剥奪されることが憲法違反であるという訴訟の弁護団に入っていましたが,それも声を上げて訴えを起こさなければ,当然のこととして誰も疑問に思わなかったかもしれません(現在は,すでに改正されています)。

我々,弁護士の仕事も,長期戦が多く,私の医療事件についても訴えを起こしてからすでに5年を超えたものもあります。
私の仕事はマンデラの成し遂げたことには到底及びませんが,正しいと信じることについては,じっくりと粘り強く戦っていきたいと思います。