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齋藤 健太郎弁護士ブログ

北星学園短期大学の授業が終了

2014.01.28 [ 齋藤 健太郎 ]

昨年から担当させて頂いていた北星学園短期大学の授業「現代社会と法」が終了しました。
あとはレポートを採点するだけです。

2年間担当しましたが,この授業も新しい先生に引き継ぐことにしました。
慣れない授業で戸惑いも多く,果たしてどれだけ学生の皆さんにとって役に立つ知識を提供できたか自信がありませんが,私としては大変勉強になりました。
正直,事例形式の問題を作るのには多大な時間を要しましたので,レジュメが無駄になってしまうのは少し寂しいです。

テーマとしては,刑事事件,離婚事件,労働事件,交通事故,高齢者虐待,契約リスク,憲法問題など多岐に亘ってお話をさせて頂きました。いかに我々の生活が法律というものに囲まれ,支えられているのかが少しでもわかってもらうことを一番の目的にしました。

毎回の授業で,学生に簡単な感想のようなものを書いてもらっているのですが,その内容が毎回とても面白く,皆さんがどのように日頃考えているのか伝わってくるものでした。

難しいことを人にわかりやすく話すということは,本当に大変なことです。
でも,それができなければ弁護士としても失格です。ご依頼を受けた方や相談者の方に,わかりやすく話すということをこれからも心がけて行きたいと思います。

是非,学生の皆さんには,トラブルに巻き込まれないようにして欲しいと思いますし,何かあればいつでも気軽に相談して欲しいと思います。

燃料はガス2

2014.01.28 [ 齋藤 健太郎 ]

我が事務所の神村弁護士が,タクシーがガスで走っているということを知らなかったというブログを書いていました。

正直,なぜそれを知らないんだろう・・・と思いましたが,最初に私がそれを知ったのはいつだろうかと考えてみました。

思いついたのが自動車の免許を取ったときの教習車です。
私が免許を取ったのは,すでに18年前ですが,その頃の教習車はガス車でした。教官が,教習車はガスだけど,実際の車はガソリンだからもっと馬力があるよと言われたのを思い出しました。
そのような話の流れで,タクシーがガスだということを知っていたのかもしれません。

現在は,プリウスなど燃費の良い車が出ており,教習車もガスというのはないのかもしれませんね。

ちなみに神村弁護士の車はFRとのことですが,タクシーもFRです。札幌では,いつも凍った路面では,キュルキュルいってます。
最近ではガソリンも高いので,ガス車が普及しても良さそうですが,やはりスタンドの数も少ないし,車のバリエーションも少ないのでしょう。
私はやっぱりガソリン車が好きですね。

医療事件でプレゼンしました。

2014.01.21 [ 齋藤 健太郎 ]

裁判においてプレゼンを行うということはあまりありません。通常は,「準備書面」という書面を出して,文章で説明することになります。

私は,裁判員を除くと,過去に2回プレゼンというか意見陳述を行ったことがあります。一度目は,成年後見の選挙権剥奪訴訟で,二度目は,泊原発差止訴訟においてでした。
いずれも,パワーポイントを用いて,わかりやすく説明することを心がけましたが,果たしてうまくいっていたかどうか・・・。

先週,久しぶりに医療事件で,プレゼンをしました。
その目的は,後遺障害と手術との因果関係について,画像から問題点を理解してもらうことにありました。
やはり文章だけで説明しようとすると,簡単な話も難しくなりますし,難しい話はもっと難しくなります。
ましてや裁判官の方は多数の事件を抱えられています。
そこで,画像や図形を用いて,可能な限りわかりやすく説明するのが,弁護士として重要な仕事であると思っています。

最近では,プレゼンとまではいかなくとも,準備書面において,スキャンした画像や図形を織り交ぜるということをやることもあります。
最近のパソコンは何でもできるので,それを使わない手はありません。

かなり前のブログで,証人尋問の際にモニターが役に立たなかった話をしました。そこで,今回こそはと念入りに準備をし,ケーブルの接続も確認していました。ところが!前日になってなぜかモニターの電源ケーブルがないことが判明!!
必死に探しましたが見つからず,家電量販店でも取り寄せになるということで大変焦りました。
結局,お世話になっている業者の方に,古いケーブルをもらって解決しましたが,久しぶりに動揺しましたね・・・。

無事終わってよかったです。

裁判員裁判を担当します。

2014.01.20 [ 齋藤 健太郎 ]

過去に2回裁判員裁判を担当していましたが,最近は,若い方が増えたせいか,裁判員裁判の弁護人のお話はありませんでした。しかし,我が事務所の神村弁護士が,裁判員裁判を担当することになり,二人目の弁護人として私が引き受けることになりました。

すでに裁判員裁判が始まって相当な年数が経ちますが,最初の頃は手探り状態で行っていたのを思い出します。
準備にも相当な時間を費やしました。裁判員の前でいかに説得力のある弁護活動をするかをパートナーと長時間議論したことを思い出します。

裁判員裁判には賛否両論がありますが,何であろうと弁護人としては,被告人のために全力を尽くさねばなりません。
犯罪者を弁護するということについて,理解を得られないことがたまにありますが,弁護人以外に,被告人のことを考える人はいません。被告人の良いところに光を当てるのは弁護人の活動のみであり,それがあって初めて適切な裁判が行われるのではないかと考えています。

さて,3回目の裁判員裁判は,どのような発見があるでしょうか?

テニスやってません。どうしよう。

2014.01.14 [ 齋藤 健太郎 ]

昨年は,朝テニスというものを始めて,雨さえ降らない限りは,テニスに行くことが出来ていました。
おかげで,少しずつテニスの感覚も取り戻せてきたかなーと思っていたのですが,北国には「雪」という大敵が住んでいるのを忘れていました。

ここのところ,2ヶ月半以上,テニスをやっていないのではないでしょうか。
このままでは冬は全くテニスをしないということになりかねません。

そこでいくつか選択肢を考えました。
1 冬はオフシーズンであると割り切って,その代わりスケートやスキーなどで足腰を鍛える。
2 土日の朝などに,人数を集めてコートを借りる。
3 平日夜間にテニススクールに通う。

しかし,1は,現在の仕事に追われている状況を考えれば(すでに今も午前1時を回ってしまいましたがまだ事務所),何もしないということになるでしょう。
2についても,現在,誘われているものはあるのですが,冬の朝は寒いので,できれば避けたい。しかも,土日は我が家の裏ボスがいい顔をしない。

そこで,3を実践しようかと思っています。
テニス歴はかれこれ20年近いのですが,実はスクールというものに通ったことがありません。

友人がコーチをしているテニススクールがあるので,その夜のコースに通うことをここに宣言します。
通いますよ!・・・たぶん・・・

前代未聞の裁判劇

2014.01.14 [ 齋藤 健太郎 ]

そういう触れ込みで現在上映中の映画「ゼウスの法廷」ですが,裁判官が自ら志願して,重過失致死罪の被告人となった元婚約者を裁くというわけのわからない映画なようです。

元婚約者だという時点で,裁判官としては担当すべきではないですし,自ら志願するというシステムがあるというのも聞いたことがありません。
大抵は,機械的に配点されており,裁判官が自分で事件を選ぶということは考えられません。

裁判から裁判官が外される場合を「除斥」(じょせき)といい,親族や元親族の場合には除斥されるのですが,「元婚約者」は親族ではないので対象にはなりません。この点を考えて,「元婚約者」という設定にしたのかもしれません。

しかし,裁判官は,不公平な裁判をするおそれがある場合には,弁護人や検察官が申立をすれば,「忌避」(きひ)という手続によって,担当から外れてしまいます。
私が弁護人なら,間違いなく忌避の申立をするでしょうし,誰が弁護人でもそうするでしょう。あえてそのような裁判を受ける意味はありません。
なお,自分から裁判をしないということを「回避」といい,忌避されるような場合は,回避という手続により自分から外れるべきとされています。その意味でもおかしいですね。

いずれにせよ,なんだかおかしな映画が出来てしまったという感じです。
まさに「前代未聞」ですね。

「統合失調症がやってきた」(ハウス加賀谷・松本キック著)を読んで

2014.01.07 [ 齋藤 健太郎 ]

年末に,この本を読みました。
http://www.amazon.co.jp/統合失調症がやってきた-ハウス加賀谷/dp/478160899X

私は,札幌弁護士会の高齢者・障害者支援委員会で,精神保健の分野を担当しています。また,札幌市の精神医療審査会の委員をしていることもあって,大変興味深く読ませて頂きました。

「松本ハウス」というコンビのハウス加賀谷さんが統合失調症となり,どうにか頑張るのですが,結局,漫才の仕事ができなくなって精神科病院に入院をしてしまいます。退院後も,なかなか社会復帰ができない状態を続けながら,その後コンビを再結成するという話です。

ボキャブラ天国という番組に出ていたらしいのですが,正直ほとんど覚えていません。ごめんなさい。

この本の良いところは,まず,加賀谷さんの生い立ちや家族歴というところから始まり,本人の妄想の内容や精神科病院での治療などについて,赤裸々に綴っているところでしょう。閉鎖病棟の保護室については,知らない人はショックを受けるかもしれません。

特に,妄想をどのように捉えているのかについては,患者さん自身の口から客観的に語られるということは少ないように思います。私が精神医療審査会で審査する患者さんは妄想だとは認識していないことも多いため,本人が妄想について語るというのは新鮮でした(加賀谷さんも当然,当時は妄想だと思っていません)。

また,相方の松本キックさんの対応がとても良い。通常であれば,偏見から付き合いをやめたり,または早期の復帰を迫ったりすることも考えられたと思うのですが,距離を置いて,半年に1回くらい電話をするという対応をします。変なプレッシャーをかけたくないという思いだったのでしょう。なかなかできることではないと思いました。

この本を読んでいて,驚いたのは,漫才のコンテストかなんかで,審査員のうちの一人が,加賀谷さん達の漫才に対して「障害者を舞台に上げていいのか」という信じられない発言をすることです。精神障がい者への偏見は根強いものがありますが,それを露骨に表現することに恥ずかしさを感じない人々がいることに驚きます。

なかなか考えさせられる良著でした。

正月ボケ全くなし

2014.01.07 [ 齋藤 健太郎 ]

あけましておめでとうございます。
新年初ブログは,全く知らなくてもいい私の正月の様子をお伝えしたいと思います。

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元旦 実家にて,準備書面の作成に励みつつ,家族団らんを楽しみ,父と久しぶりの将棋を指す。1勝1敗。父の衰えを感じる。

2日 著名な心臓血管外科医の先生と朝からお会いし,意見書作成についてミーティング。打ち合わせ中に,刑事事件発生し,その日のうちに某警察署に接見に行く。

3日 新年のセールでお買い物。セール対象外を多数購入し,敗北感に浸る。仕方がないので短時間だが準備書面の作成に励む。電話で刑事事件の示談交渉。その後,中学校の同窓会で,深夜まで。

4日 事務所にて,準備書面作成と片付けを行う。その後,妻の実家にて団らん。

5日 ひたすら準備書面作成,北星学園短期大学の授業準備。

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というわけで,6日の仕事始めを迎えたわけですが,なんだか疲労困憊です。
さきほどまで準備書面作成をしておりましたが,いまだやることは山積みでございます。

一つだけ良かったことは,正月ボケには全くならなかったということです。むしろなんだか異常なテンションの高さを維持しており,このままあの世まで突っ走ることができそうです!
新年おめでとうございます!

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