2014.07.22 [ 齋藤 健太郎 ]

先週,北海道大学の法学部の2年生向けの講義の講師をしてきました。
前にもロースクール生向けには何度か講義をしたことはありますが,法学部生向けの講義は初めてでした。

テーマは,高齢者・障害者に関する問題ということでしたので,「高齢者虐待における弁護士の役割」というテーマにしました。

高齢者虐待防止法(略称です。正式には例の如くもっと長いです)という法律がどのような法律であり,虐待を受けている高齢者を救うためにどのような制度を用意しているのか,そして,虐待をしてしまう側をどのように支援していくのかということを中心にお話しました。

弁護士というと裁判のイメージが強いですが,実際には,裁判以外にも相談を受けたりアドバイスをするという仕事が結構あります。
高齢者虐待においては,私の所属している高齢者・障がい者支援委員会経由で,区役所からの相談を受けたり,つながりのある地域包括支援センターからの相談を受けることがあります。また,役所においてケース会議というものが開かれますが,弁護士がその会議に参加して,法的な見地からのアドバイスをするということが行われています。

先週は,その講義の翌日に,地域包括支援センターの方々との勉強会もさせて頂きました。
これまた大変勉強になりました。

簡単ではありませんが,これからも専門的知識を得て経験を積み,少しでも虐待の解消に役立ちたいと思っています。