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齋藤 健太郎弁護士ブログ

自賠責の後遺障害認定における併合

2015.01.29 [ 齋藤 健太郎 ]

皆さんは,後遺症は数が多ければ多いほど重いと思いませんか?

たとえば,交通事故によって,首と腰と膝に後遺症が残ったとして,その場合にどういう処理がなされるかを考えてみましょう。

自賠責には1級から14級までの後遺障害の等級がありますが,たとえば,全部が14級の後遺障害の場合には,首と腰と膝の全てを総合して14級にしかなりません。
これが,12級の後遺障害だった場合には,併合により,11級にあがりますが,それ以上にはなりません。
何が言いたいかというと,14級の場合には,首だけ,腰だけ,膝だけの場合と,3つある場合とが全く同じ評価しか受けないということです。また,12級の場合にも,12級が二つの場合と三つの場合とは同じ評価しか受けないということになります。

本当にそうでしょうか?このような評価が実態に合っているでしょうか?
裁判では,実態に応じた判断を求めて主張していくことになりますが,やはり実務的には自賠責における等級が何級なのかということが重視される傾向にあります。

画一的な判断をする方が基準としては明確ですし,安定感はあります。しかし,一度基準を作ってしまうと,実態を無視して軽く処理されてしまう人も出てきてしまいます。それを仕方がないと思うのではなく,個別具体的な事実をしっかり主張し,実際の被害を理解してもらうということが大切であると日々感じています。

賃金センサスって知ってますか?

2015.01.27 [ 齋藤 健太郎 ]

これは,国が毎年やっている賃金の調査結果のことです。

正確には,

賃金構造基本統計調査

というようです。初めて知りました。

実は,私のように損害賠償請求事件を多数扱う人間にとって「賃金センサス」は聞くだけで,なんだかワクワクします。
賃金センサスがあるおかげで,主婦(夫)の方の労働を金額に換算することもできますし,事故がなければ稼げたはずの金額がはっきりとしない場合などでも,ざっくりと主張をすることができます。
この「ざっくり」というのが非常に重要なポイントです。
裁判における立証はそれなりのものを求められますが,中には性質上どうしてもざっくりとしかできないときがあります。
将来どのぐらい稼げるかなんて正確にわかるはずがないところがあります。そのときに賃金センサスが活躍します。

せっかくなので今回は少しマニアックな調査をしましょう。
弁護士でも「赤い本」「青い本」などと呼ばれる本でしか賃金センサスを調べたことがない人がいるかもしれませんが,実はネットですぐに見ることができます。

平成25年の職種別のところから大学教授の賃金センサスをみると・・・
給与793万4400円+賞与283万3100円=年収1076万7500円となります。
航空機操縦士は・・・
給与847万5000円+賞与143万1100円=年収990万6110円です。
パイロットはもっとすごいと思っていましたが・・・おそらく幅広くいろいろなパイロット含んでいるのと,副操縦士も含め,すべての年齢のパイロットを含んでいることもあり,少し低くなっているのかもしれませんね。

結局,名古屋出張をエンジョイすることもなくホテルで仕事をしたり,賃金センサスで遊んだりしてたのでした。

名古屋へ出張

2015.01.26 [ 齋藤 健太郎 ]

今日はこれから名古屋にて協力医との面談をしてきます。

本来は2件の相談だったのですが,最近,一件については裁判上の和解をしましたので,1件のみの相談へと変更になりました。
名古屋には私も会員となっている医療事故情報センターというものがあり,そのセンターから協力医の紹介を受けることができます。
北海道にも協力医の先生は多数いらっしゃいますが,複数の医師の意見を聞くことでより事案が立体的になるということもありますので,積極的に利用させて頂いています。
さて,どのような話が聞けるでしょうか。

トミカ博

2015.01.19 [ 齋藤 健太郎 ]

子供を連れてトミカ博にいってきました。

子供は大喜び。
本物のパトカーとか消防車も外にいて中を見せてくれたり運転する真似をさせてくれるというイベントもありました。
でも激しい寒さのなかすごい行列です。
子供には申し訳ないのですがあっさりあきらめようとしました。
でもよく見るとまったく並んでいない車があるではないですか。

それはどこからどう見てもいわゆる護送車!
なんとなく興奮して子供を乗せたところ意外にも普通のシートでシートベルトがついています。
「あれー。なんか普通だね」とか言ってると警察官が
「これ護送車じゃないですから」とのこと。
IMG_3345.jpgのサムネール画像

なんかがっかりでした。
子供の夢ではなく大人の夢を潰された瞬間でした。

明けましておめでとうございます!

2015.01.18 [ 齋藤 健太郎 ]

昨年のラストブログからかなり時間が空いてしまい,いまさら明けましてでもなんでもないだろうという声が聞こえてきそうです。
前回,ラストブログを書いたところ,もうブログ自体を終わってしまうのではないかと思われた方もいるようですが,決してそんなことはありません。

さて,ここで告知があります。
1月22日午前11時30分からのNHKの番組に出演する予定になっています。
「つながる北カフェ」という番組で,成年後見などについて話す予定です。
新年に相応しく弁護士としては「初」テレビ出演ということになります。
正確には,弁護団などの活動の際に,テレビに映り込んだことは何度もありますが,出演となると初めてですね。

目標は,噛まない,顔引きつらない,放送禁止用語言わないの三つとしておきます。

これがラスト出演にならないようにしたいものです。

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