2015.01.27 [ 齋藤 健太郎 ]

これは,国が毎年やっている賃金の調査結果のことです。

正確には,

賃金構造基本統計調査

というようです。初めて知りました。

実は,私のように損害賠償請求事件を多数扱う人間にとって「賃金センサス」は聞くだけで,なんだかワクワクします。
賃金センサスがあるおかげで,主婦(夫)の方の労働を金額に換算することもできますし,事故がなければ稼げたはずの金額がはっきりとしない場合などでも,ざっくりと主張をすることができます。
この「ざっくり」というのが非常に重要なポイントです。
裁判における立証はそれなりのものを求められますが,中には性質上どうしてもざっくりとしかできないときがあります。
将来どのぐらい稼げるかなんて正確にわかるはずがないところがあります。そのときに賃金センサスが活躍します。

せっかくなので今回は少しマニアックな調査をしましょう。
弁護士でも「赤い本」「青い本」などと呼ばれる本でしか賃金センサスを調べたことがない人がいるかもしれませんが,実はネットですぐに見ることができます。

平成25年の職種別のところから大学教授の賃金センサスをみると・・・
給与793万4400円+賞与283万3100円=年収1076万7500円となります。
航空機操縦士は・・・
給与847万5000円+賞与143万1100円=年収990万6110円です。
パイロットはもっとすごいと思っていましたが・・・おそらく幅広くいろいろなパイロット含んでいるのと,副操縦士も含め,すべての年齢のパイロットを含んでいることもあり,少し低くなっているのかもしれませんね。

結局,名古屋出張をエンジョイすることもなくホテルで仕事をしたり,賃金センサスで遊んだりしてたのでした。