2015.02.09 [ 齋藤 健太郎 ]

私が所属する札幌遺言・相続問題研究会という団体のメンバー(といっても二人)で,「みると」という団体の視察に行ってきました。

皆さんも成年後見制度は聞いたことがあると思います。
成年後見制度は,代わりに財産管理などをする人を,家庭裁判所に選んでもらうという制度ですが,後見人が一人では対応しきれない場合などもあります。
そこで,「法人」つまり会社みたいなもの(「みると」は一般社団法人というものです)を後見人として選んでもらうことが考えられます。
そうすれば,法人に所属するみんなでチームになって後見人の仕事をすることができます。
特に,「社会福祉士」や「精神保健福祉士」という資格を持つ専門職の方などと弁護士が連係して,知恵を出し合うことによって,また,業務を分担することによって,より良い後見業務が可能となります。

「みると」はかなり歴史のある一般社団法人で,社会福祉協議会という組織と専門職が共同で運営しています。
このような法人は札幌にはまだありません。
弁護士も福祉職の方々も法人後見の必要性は感じているのですが,なかなか法人を作るという話にはなりません。
法人を作ることはとてもエネルギーのいることですし,重い責任も生じます。
特に人を雇用して場所を借りて運営するめにはお金が必要なので,市からの補助金も含め,その手当を考えなければなりません。
そこで,まずは,視察をしてどのように設立され,運営されているのかを見てこなければと思いました。
お話によると,北九州は人口が100万人くらいですが,高齢化率がとても高いようです。
そのために問題意識も早くから醸成されていたのかもしれませんね。

長時間お話を伺ったうえに,フグ料理までご馳走になってしまいました・・・。
さて,札幌で何ができるか考えてみます。
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