2015.06.30 [ 齋藤 健太郎 ]

先日,アメリカの最高裁で,同性婚を禁ずる法律は違憲であるとの判断がなされました。
画期的判決であり,同性婚を求める人達にとっては素晴らしい日になったと思います。

私は,基本的に賛成の立場であり,日本においてもいずれこのような流れになるのではないかと思いますが,この問題は,アメリカでは根強い反対派がおり,最高裁判決を経ても,この問題が解決したというわけではなさそうです。
最高裁でも,5対4で,ギリギリの判断だったようですね。

特に,これが,国家や州と人との関係ではなく,人と人との関係となると,問題は複雑になりそうです。
たとえば,宗教上同性婚に反対の立場の人に対して,同性婚に賛成しないことは違法であるという判断を下せるでしょうか。
教会で結婚式を挙げることを拒否できるでしょうか。
ウェディングケーキをの注文依頼を拒否できるでしょうか。

真摯な思想信条との衝突がある場合には,とても難しい判断になりそうです。
ここらへんは,人種差別などとの違いがあるのかもしれません。

しかし,その人をその人のあるべき姿で受け入れるということを基本に考えるのであれば,その結果としての同性婚についても社会は許容しなければいけないのではないでしょうか。それは思想信条の問題を超えて存在しているようにも思います。