2016.02.22 [ 齋藤 健太郎 ]

インフルエンザの後遺症からもようやく回復し、業務に勤しんでおります。

さて、成年後見人の医療同意に関するニュースが流れていました。
これまで成年後見人には被後見人の医療行為に関する同意権はないとされていましたが、法改正がされる可能性があるようです。

しかし、私は現時点で医療同意を認めることには直ちに賛成できません。
最初に考えなくてはならないのは医療を受ける本人以外が同意できることなのかということです。
こんな仕事をしているせいかもしれませんが、医療は万能ではありませんし、危険性もあります。余計に苦しむ可能性もあります。なぜ、そんなことを後見人が決めて良いのでしょうか。
後見人がたまたまついていない人でも同じように意思を表明出来ない人もいるはずです。その場合と別に扱う理由はなんでしょうか?

家族の同意もそうですが、生命や身体について本人以外が決定することについての十分な議論がまずなされるべきです。
そしてどのような場合に本人の意思によらない医療行為が許されるのかを一般的なルールとして議論することも必要だと思います。

おやすみなさい。