2016.03.21 [ 齋藤 健太郎 ]

最近,お勉強していることがあります。
変動地形学と津波についてです。

いずれも泊原発差し止め訴訟のための勉強ですが,いずれも文系の私には馴染みが少なくて難しい。

しかし,変動地形学は,活断層がどこにあるのかということを,地形や現地調査から探っていく学問で,知れば知るほど面白いです。そして,原発の立地について,これまで十分にこの変動地形学の観点からの検討がなされてきていないのが大きな問題であるということも同時に感じています。
津波についても数式とかが出てくるとチンプンカンプンですが,基本的な原理はしっかりと勉強しないといけないと思って頑張っています・・・。
まあ,新たなことを勉強するのは,年齢とともに固くなった頭にも良いかもしれません。

科学的なことだから理解できない,政府に任せるしかないというのでは,原発の危険性に対する審査を放棄するのと一緒です。
そういう意味では,福島原発事故前の司法の姿勢というのは,政治への配慮,専門的判断への不介入という名のもとに,司法審査の放棄をしてきたのだと思います。
絶対にメルトダウンは起きない。だから対策も必要ない。そう言ってきた電力会社をそのまま信じてしまったのです。

東電は,事故発生から2ヶ月後に至ってようやくメルトダウンが生じていたことを認めましたが,先月になって,新たな調査の結果,メルトダウンの判断のマニュアルがあることが判明し,それにれば3日後にはメルトダウンと判断できたとのことです。
東電の社長は,隠蔽ではなかったなどと言っていますが,当然全員が知っているべきマニュアルがあるのに,隠蔽ではないという理屈がどうすれば成りたつのかよくわかりません。
常に,本当のことは隠して,安全なフリをするという隠蔽体質があるのではないでしょうか。

とはいえ専門外のことはやはり難しい・・・集中的に勉強する時間が欲しいですね。