2016.06.26 [ 齋藤 健太郎 ]

人間の仕事がAIに乗っ取られるかもしれないという話を最近よく聞きますが,とうとう我が家にもロボットがやってきました。
例のまるっこくて可愛い奴です。
ボタンを押すだけでおそうじをして,終わったらホームに戻ってくれるという優れものです。

しかし,なにせ障害物に弱い・・・。
ダイニングテーブルの椅子の間にうまく入らない場合があったり,ちょっとしたものに引っ掛かったり・・・。
まあ,動きはペットみたいで可愛いので,なんとなく許してしまいますが。

同時に,自分の仕事はまだこいつらには乗っ取られないな・・・なんて安心したりします。
関係する判例を調べたりとか,関係ありそうな法律を調べたりとか,慰謝料の額や量刑を提示したりというのは,AIは大いに活躍すると思いますが,人から重要な話を聞き取ったり,それを個別の事案に即して整理したり,裁判官を説得するために工夫したり,証人尋問で臨機応変に対応したり・・・なんていうことはAIではやはり無理なのではないでしょうか。
将棋や囲碁などのゲームはルールが明確ですが,我々の仕事はそうはいきません。
何より,人の痛みに共感することができないというのは,致命的だとは思います。

でも,決して逆らわない可愛い部下としては是非とも欲しいかな・・・。