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齋藤 健太郎弁護士ブログ

自首と出頭

2016.07.26 [ 齋藤 健太郎 ]

皆さん。どういう場合に自首になるかわかりますか?

指名手配されている状態であれば,警察に出頭しても,実は刑法上の自首にはなりません。
よくテレビドラマとかでは,そういう状況でも「自首するんだ!」とか言っていますが,正確ではなく,単に出頭しろと言っているに過ぎません。
刑法42条第1項にはこうあります。
「罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは,その刑を軽減することができる」
すでに犯罪を犯したことがバレているのであれば自首にはならないのです。

さて,問題です。

小西さん(仮称)が,公衆の面前で下半身を露出しました。
上半身ならまだしも,下半身は完全に公然わいせつ罪になります。アウトです。
しかし,小西さんは仮面をしており,すぐに逃亡したので,誰も小西さんだということはわかりませんでした。
その後,スマホで撮影されていた仮面姿のままテレビに出てしまいましたが,小心者の小西さんは,目が細くて小さいという特徴があったので,このままでは自分だとバレてしまうのではないかと思い,ついに警察に出頭しました。
小西さんは自首したことになるでしょうか?

正解は・・・



自首になります。

先ほどの条文の「発覚する前に自首」ということについて,最高裁判例があり,
「犯罪の発覚前又は犯人の誰であるかが判明する前
を意味するとされています。

となると,犯人が誰かわからない状況であれば,たとえ犯罪を犯したことが明らかになっていても自首になることになりますね。

そして,単にビビって出頭した場合でも,自首にはなります。
反省していなくても自首にはなります。
もっとも,そんな場合でも刑が減刑されるかは別問題です・・・。

そば屋,北海道博物館,裏参道祭り

2016.07.12 [ 齋藤 健太郎 ]

土曜日に,北海道博物館に子どもを連れて行きました。
「ジオパークへ行こう!」とかいうイベントで,動く恐竜が見られるという・・・。

途中,「志の家」(しのや)というおそば屋さんで,食事をしてから行きました。
↓ 向かう途中の様子。
IMG_4297 のコピー.jpg























最近このおそば屋さんで,テレビ撮影があり,なぜか出演してしまいましたので,近いうちにテレビに出ると思われます。

初めて北海道博物館に行きましたが,マンモスゾウとナウマンゾウがかなり幅をきかせていましたね。
アイヌ民族のこととか勉強になりました。
イオマンテという儀式について小学校のときに勉強したのを思い出しました。
2年間も可愛がって育てたヒグマを殺してしまうそうです。

そして,お待ちかねの動く恐竜。
迫力ゼロ,意外性ゼロでしたが,子ども達はそれなりに喜んでいたようです。
↓ 興奮している?子ども達(右側のが動く恐竜。下に見えるのが動く卵たち)
IMG_0371.jpg




























次の日は,私が顧問をしている会社が,裏参道祭りに店を出すということもあり,仕事の合間に,妻子と共に裏参道祭りなるものに行ってきました。
結構,食事系が美味しくて充実していました。
できれば,次回は余裕のあるときにお酒を飲みながら行きたいですな。
↓ 子ども達は金魚をゲットして大喜びです。早速水槽も調達したようです。
IMG_5112.jpg

















てな感じで,鎖に縛られる人生ではありますが(前ブログ参照),幸せに暮らしています。

プノンペンに行っていません!

2016.07.11 [ 齋藤 健太郎 ]

我が事務所も,よりグローバルな対応ができる事務所になりつつあるようです。
小西弁護士と神村弁護士が,カンボジアのプノンペンに赴いて,現地の弁護士と親交を深めてきたとのことです。

ここ1年くらい,事務所のグローバル化は進んでおり,週に3人の英語教師が事務所を訪れております(これはほんと)。そのうち事務所内では英語だけで会話するようになる日も近いのではないでしょうか。そうすれば,たぶんほとんど会話のない静かな事務所になり,仕事がより捗ることでしょう。

私もプノンペンに行って,極めて日本的かつ裁判的な仕事を忘れて,グローバルな視点から海外視察をしたかったのですが,ドメスティックな環境がそれを許しませんでした。いわゆる国内事情,家庭内事情というものです。

ルソーは「社会契約論」において以下のように述べています。
「人間は自由なものとして生まれた、しかしいたるところで鎖につながれている。自分が他人の主人であると思っているようなものも、実はその人々以上に奴隷なのだ。どうしてこの変化が生じたのか?私は知らない。」

私はいったいどれだけの鎖に繋がれているのだろうか。
私はこの事務所の所長だと思っていたが,実はただの奴隷なのかもしれない。
どうしてこの変化が生じたのか私は知らない。
せめて死ぬまでに一度はプノンペンに行きたい。

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