2016.11.01 [ 齋藤 健太郎 ]

私は,無神論者です。
多くの日本人が無神論者だと思います。

一方で,私は,子どもの七五三には神社に行き,葬儀や法事の際には寺に行き,お盆にはお墓参りをして,バレンタインデーにはチョコを期待し,年末にはクリスマスを祝います。かろうじて結婚式は教会ではありませんでしたが,他の人の結婚式では賛美歌を一緒に歌ったりしています。

最近では,ハロウィンという新しい「祭り」もありますが,もはや意味がわかりません。
札幌でもオータムフェストというのがすっかり定番になりました。
単に面白おかしく騒ぎたいというだけなのは明らかですが,誰も疑問を呈しません。
もはや別に意味などなくてもいいんでしょうし,私も人のことを言う資格などありませんし,説教ジジイみたいなことを言うつもりもないのですが,あまりに単純で商業的ですよね。

最近,「サピエンス全史」という本を読み始めました。
まだ半分くらいしか読んでいないのですが,過去に宗教がいかに人間を統合するのに用いられたのかがよくわかります。しかし,現代ではそれはもう無理でしょう。
たとえば,アメリカは,正義,人権,自由,民主主義などの価値観がかろうじて国を支えているように思いますが,日本は何もなくなっているように思います。
勤労崇拝の歴史も終わりを告げつつあるいま,日本には本当に何も支えるものがなくなっているように思います。

この際だから,もっともっとお祭りを増やしてしまいましょう。
次はサンクスギビングデイですかね。
皆さん,今年は11月24日(木)が感謝祭です。
みんなに感謝して美味しいもの食べましょう。