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齋藤 健太郎弁護士ブログ

偽証罪・・・

2017.03.26 [ 齋藤 健太郎 ]

例の籠池さんの証人尋問では,偽証罪になるとかならないという話がありますが,弁護士的な感覚からは,そんな簡単に偽証罪になんかなるはずないじゃん・・・と思ってしまいます。

証人が嘘を言うなんてことは民事裁判の世界ではよくあることです。
というか,だからこそ事件が起きて複雑になります。
問題は,それが嘘である(記憶に反している)ということをどうやって立証するかなのです。
客観的事実に反することを明らかにしたうえに,証人が記憶に反して証言したということまで証明するのは大変なことです。
証人尋問の途中で記憶をただされて,そうだったかもしれませんといえば,それは記憶違いだったということになります。
私は証言をほとんど見ていませんが,吐かせようとする尋問で吐かせられるようなものではないというのが通常です。

人間は嘘をつく動物なのだということを最近よく思います。
子どもの頃から嘘はついてはいけませんと教えられつつ,なんだかんだいって,大人になるということは嘘の付き方がうまくなるということでもあるという複雑な世界ですよね。
思ったことをみんなが口に出していたら世界は崩壊してしまいますよね。

まあ,当然,私は嘘をついかことなどありませんが。
というよくあるオチでさようなら。

逆転の決定をもらう

2017.03.21 [ 齋藤 健太郎 ]

https://www.saito-kentaro.com/blog/_2/2017/03/post_736.html

専属的合意管轄というものがあります。
詳しくは上記の小西ブログ参照。

相手から移送を申し立てられた事件があります。
こちらが札幌地裁に訴えを起こしたところ,契約書にはどこの裁判所で裁判をやるかについて約束があるから,そこに送るべきだという移送の申立というのがなされました。

第1審の決定では,移送が認められてしまいましたが,高裁では移送は認められない(札幌で裁判してよい)という結論が出ました。
これで依頼された方の負担を少なく裁判を行うことができます。

現在では電話会議というシステムがあるので,必ずしもいかなくとも裁判はできるのですが,そうはいっても何回かは代理人弁護士が出張して出廷しなければならず,証人尋問の際には証人も行くことが多いです(ビデオリンク方式での証人尋問もできますが)。
やはり近い場所で裁判を行う利益と遠い場所で裁判を行う不利益は無視できないといえるでしょう。


嘘をあばくこと

2017.03.20 [ 齋藤 健太郎 ]

世の中は森友問題で大変な騒ぎになっていますね。

次から次に新たなネタが飛び出てきて,飽きさせません。
アッキーネタなのに。

本当に100万円を安倍首相から学園がもらったのか。
そんなことが一つの争点になっているようです。
問題は,およそ8億円安く土地を買ったことではなかったのかと思うのですが,もはやそれどころではありません。

しかも,呼ばれるのは,籠池氏のみで,他の関係者は呼ばれないということのようです。

さて,この人が出てくることは,どちらに有利に働くのでしょうか。
1 ウソをついているのであれば,それを暴くことができる。
2 ウソをついていないのであれば,真実が証明される。
というような分かりやすい図式にはなりませんよね。

その日に100万円を渡すことがあり得ないという客観的な証拠を突きつけることができれば話は違うかもしれませんが,そうでなければ,突然ウソを認めてごめんなさいはしないでしょう。
偽証罪の制裁があるから真実がわかるかのように期待する意見もありますが,そんなに甘くはありません。
裏付けが取れないと確信があれば,人間は偽証罪をおそれずにウソをつくこともあると思います。

逆に,ウソをついていなくとも,緊張・動揺・怒りなどに強く影響されて,いかにもウソをついているかのように見られることもあるでしょう。
しかし,これはウソが暴かれるということではなく,ただそう見られるということに過ぎません。

堂々と自分のストーリーを説明しても,それが一貫して合理的なのであれば,それなりの価値を持つと思います。
しかし,客観的な証拠の裏付けがない証言であれば,その価値は限定的にならざるを得ないでしょう。

そうなると最終的によくわからないということになる可能性が高いように思います。
それは一体どちらの不利益になるのでしょうか?

裁判であれば,判断権者がいて,証明責任というもので解決を図ります。
つまり,どちらかの側に不利に判断するということがあらかじめルール化されています。
しかし,これは裁判ではありませんので,事実認定のルールはありません。
だれが判断するという類いのものでもありません。

私は,わざわざ呼んだのにウソを暴くことができなかったとなれば(本当かもしれませんがわかりません),呼んだ与党側に不利益なのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

名前って難しい

2017.03.14 [ 齋藤 健太郎 ]

子どもの名前決めるときも大分苦しみました。

一生を左右してしまうのではないか・・・ドキュンとかキラキラとかつけちゃったらどうしよう・・・あとで誰かと結婚して意味不明な名前にならないだろうか・・・
考え出したらキリがありません。

最近,ある法人の名前を考えていたのですが,非常に苦しい思いをしました。
自分が考えるようなことはすでにみんな考えているし,奇をてらってもいけないけど,インパクトも必要だし・・・。

所詮名前,所詮言葉なのですが,やはり大切なのです。

まあ,慣れてしまえばなんでもいいと思うんですけどね。

ちなみに私の名前は,最初父が適当に「太郎」にしようとしていたのを,周囲の人がかわいそうだからということで,「健」をつけることになったとか。
健がなければ,齋藤太郎
なんともありきたりの恐ろしい名前になっていたのですね。

そんな父親の子ですからネーミングセンスあるはずありません。

寝かしつけの弊害

2017.03.13 [ 齋藤 健太郎 ]

子どもを寝かしつけてそのまま寝てしまうことがよくありますが,実はその後がとても大変です。

まず全然寝られなくなります。
寝ても眠りが浅くなります。
変な夢にうなされます。

そこで妻には起こしてくれといつも言うのですが,なぜか起こしてくれません。
子どもも夫もいない大人の時間を楽しんでいるのでしょうか・・・。

さて,いま午前3時48分。
とりあえず寝てみますか。
それとも仕事しますか。

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