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齋藤健太郎弁護士 小西政広弁護士 神村 岡弁護士

認定司法書士

2016.07.16 [ 神村 岡 ]

司法書士は,基本的に代理人業務を担当することができませんが,法務大臣の認定を受けた司法書士は,140万円を超えない範囲の事件について代理人として交渉することができます。

この,140万円を超えない範囲の事件という限定の趣旨について,これまで司法書士会と弁護士会の間で見解の相違がありました。

例えば債務整理についていうと,司法書士会の見解は,交渉の結果最終的に依頼者が得られる経済的利益が140万円を超えなければよいというもので,他方,弁護士会の見解は,債務整理の対象となった債権の金額が140万円を超えない範囲に限られるというものでした。

この点について,先日,最高裁判所が判断を示し,弁護士会の見解の方を採用することを明らかにしました。
その理由は,認定司法書士が業務を行う時点において,客観的で明確な基準によって決められるべきだからというものです。

最高裁のこの判断は,今後の司法書士の業務活動に少なからず影響を持つことでしょう。

日本円と米ドル

2016.07.14 [ 小西 政広 ]

為替の話じゃありません。

プノンペンへの旅の前に,現地で流通している米ドルに両替しましたが,米ドルは新券でもなんかよれてます。

100ドル札はお札の真ん中にプラスチックでカバーされてるような部分があるのですが,そのためにお札がよれてます。

またマークの部分は浮いてます。

更によく見ると,横の長さが違ったりします。

これには驚きました。偽札・・・?

いやいやそんなことはなく,銀行で交換しました。

日本円って精密です。

そば屋,北海道博物館,裏参道祭り

2016.07.12 [ 齋藤 健太郎 ]

土曜日に,北海道博物館に子どもを連れて行きました。
「ジオパークへ行こう!」とかいうイベントで,動く恐竜が見られるという・・・。

途中,「志の家」(しのや)というおそば屋さんで,食事をしてから行きました。
↓ 向かう途中の様子。
IMG_4297 のコピー.jpg























最近このおそば屋さんで,テレビ撮影があり,なぜか出演してしまいましたので,近いうちにテレビに出ると思われます。

初めて北海道博物館に行きましたが,マンモスゾウとナウマンゾウがかなり幅をきかせていましたね。
アイヌ民族のこととか勉強になりました。
イオマンテという儀式について小学校のときに勉強したのを思い出しました。
2年間も可愛がって育てたヒグマを殺してしまうそうです。

そして,お待ちかねの動く恐竜。
迫力ゼロ,意外性ゼロでしたが,子ども達はそれなりに喜んでいたようです。
↓ 興奮している?子ども達(右側のが動く恐竜。下に見えるのが動く卵たち)
IMG_0371.jpg




























次の日は,私が顧問をしている会社が,裏参道祭りに店を出すということもあり,仕事の合間に,妻子と共に裏参道祭りなるものに行ってきました。
結構,食事系が美味しくて充実していました。
できれば,次回は余裕のあるときにお酒を飲みながら行きたいですな。
↓ 子ども達は金魚をゲットして大喜びです。早速水槽も調達したようです。
IMG_5112.jpg

















てな感じで,鎖に縛られる人生ではありますが(前ブログ参照),幸せに暮らしています。

プノンペンに行っていません!

2016.07.11 [ 齋藤 健太郎 ]

我が事務所も,よりグローバルな対応ができる事務所になりつつあるようです。
小西弁護士と神村弁護士が,カンボジアのプノンペンに赴いて,現地の弁護士と親交を深めてきたとのことです。

ここ1年くらい,事務所のグローバル化は進んでおり,週に3人の英語教師が事務所を訪れております(これはほんと)。そのうち事務所内では英語だけで会話するようになる日も近いのではないでしょうか。そうすれば,たぶんほとんど会話のない静かな事務所になり,仕事がより捗ることでしょう。

私もプノンペンに行って,極めて日本的かつ裁判的な仕事を忘れて,グローバルな視点から海外視察をしたかったのですが,ドメスティックな環境がそれを許しませんでした。いわゆる国内事情,家庭内事情というものです。

ルソーは「社会契約論」において以下のように述べています。
「人間は自由なものとして生まれた、しかしいたるところで鎖につながれている。自分が他人の主人であると思っているようなものも、実はその人々以上に奴隷なのだ。どうしてこの変化が生じたのか?私は知らない。」

私はいったいどれだけの鎖に繋がれているのだろうか。
私はこの事務所の所長だと思っていたが,実はただの奴隷なのかもしれない。
どうしてこの変化が生じたのか私は知らない。
せめて死ぬまでに一度はプノンペンに行きたい。

プノンペンに行ってきました

2016.07.09 [ 神村 岡 ]

小西弁護士と同じく,プノンペンの法律事務所を訪問してきました。

行く前から知識としては分かっていたことですが,カンボジアではそう遠くない過去に国民の多くが亡くなる大虐殺があったこともあり,近隣の東南アジア諸国と比較してもまだまだ発展途上な印象を受けました。

首都プノンペンはさすがに活気があり,市街地もそれなりに広範囲にわたっていますが,それでも札幌よりもいくらか小さいくらいです。

ソフトの面では,近年日本や諸外国の支援により法律も整備されつつありますが,整備されたからといってすぐに同じように機能するというものでもないようです。
裁判手続にしても,いくら手続法を整備しても裁判官が公正でなければまともな手続にはなりえないわけですし,弁護士も欠かすことはできません。法律を活かすか否かは法律家の働きによるところが大きいのだなと改めて感じました。
法律家だけでなく,国民の意識というところももちろん大きいでしょう。

日本では間もなく参院選の投票日を迎えます。
今回の焦点は与党(改憲勢力)が参議院で3分の2を確保するかどうかというところでしょう。与党が3分の2を確保すれば,いよいよ憲法改正の国民投票に道が開けることになるからです。
選挙こそ国民が問われる最たるところだと思います。投票率が低迷して何となく結論が決まっていくということがないと良いのですが。

プノンペンの法律事務所を訪問してきました。

2016.07.06 [ 小西 政広 ]

金曜日から月曜日にかけて,カンボジア,プノンペンの法律事務所


を訪問してきました。

先日マレーシアで行われたIPBA(環太平洋法曹協会)年次大会の時に親しくなったことから,今回の訪問につながりました。

国際法務や会社法務が専門の事務所です。



プノンペンでは,ポルポトによる虐殺が行われた建物であるS21や,キリングフィールドを訪れました。

残された記録は生々しく,また,当たり前の日常が突然失われてしまう怖さは自分のすぐそばにもあるのかもしれない,ということを感じさせられました。

忘却曲線

2016.06.29 [ 小西 政広 ]

たまに受験の頃を思い出したりします。

私は司法試験の受験に関しては,試験科目の条文と判例百選は全て暗記すべきと考えて勉強していました。

出発点となる基礎知識が頭に入っていないと,そこからの思考に至らないと考えたためです。

全部覚えるというといかにも大変そうですが,短期記憶を長期記憶に変える作業を定期的に行うことで,なんとか記憶しました。

覚えたての知識はすごく早く忘れてしまうが,少し忘れた位の時にもう一度記憶喚起させる,また少し忘れた頃にもう一度,という形で,徐々に記憶喚起までの期間を延ばしていきました。

具体的には,初めて読んだときには,その翌日にすぐ同じものを読んで記憶喚起します。その一週間後にまた読みます。その1ヶ月後にまた読みます。その後は1ヶ月に1回を試験まで繰り返します。最初に読んだときに1日かかっていたものは,最終的には,2時間程度でおさらいできるようになりました。

そんな風にたたき込んだ知識も,使わなければ忘れていくんだなあと,改めて最近感じています。。。

2016.06.28 [ 齋藤 健太郎 ]

男の上半身裸はエロいのでしょうか。
下品なのでしょうか。
男のブリーフ姿はエロいのでしょうか。
下品なのでしょうか。

法曹界ではちょっとした有名人のブリーフの岡口基一裁判官がとうとう全国ニュースになりました。
ツイッターに縄で縛られた男性の半裸写真を載せたとかで厳重注意されたとのこと

実はこの厳重注意されたことは本人が告知していたので前から知っていました。
問題はわざわざ裁判所がマスコミにこのことを情報提供したってことでしょうね。
しかもいかにもひどい写真を載せたという印象を与えるような表現で。
世の中が問題にしていないようなことを組織が厳重注意し、さらにはマスコミに流して全国に知れ渡ることに。
もしそんなに裁判所にとってマイナスのことならあえて公表しなきゃいいのにと思います。

もっと自由でいいと思うんですがね。

ライプニッツ係数の不正義

2016.06.27 [ 齋藤 健太郎 ]

お金というのは,どんどん増えて当たり前という考えから,交通事故や医療事故で,将来の失われた利益分を先にもらう場合には,一度にもらう場合にかなり減額されてしまいます。

たとえば,
100万円の収入で,10年間稼ぐことができるはずだった場合にそれが事故によって全くもらえなくなったとします。
そのときには,本来は
100万円×10年=1000万円が失われた利益のはずです。

しかし,ライプニッツ係数という魔術を使うと
一度にもらえるんだから772万1700円で我慢しなさいとされてしまいます。

これが20年の場合には,本来2000万円ですが,
一度にもらう場合には,1246万2200円まで減らされてしまいます。

さらに30年の場合には,本来3000万円ですが,
一度にもらう場合には,1537万2500円に減らされてしまいます。

少し飛んで50年の場合には,本来5000万円ですが,
一度にもらう場合には,1825万5900円となってしまいます!!!!!

10年とか20年多く働けなくても,大きな差は出ないことになってしまいます。

これだけでもものすごい驚きですが,実はもっとおかしな話があります。

0歳で事故に遭った場合には,67歳まで働くことができることを前提にして計算されるのですが,18歳までは働けないということも考慮されます。
その結果,仮に年収100万円の計算でやると(本当は平均収入でやるので男536万,女480万くらいとなりますが),本来は49年間働けることになるので,4900万円です。
しかし,一度にもらう場合には,
100万円×(19.2391−11.6896)
となるので,754万9500円にしかなりません・・・。

一応,ホフマン係数という別の方法もあって,その方が有利なのですが,ライプニッツでやる場合がほとんどです。

現実にはそんなに簡単にお金を増やせるはずがありません。
現実と大きくずれているのになぜ裁判実務は改められないのか。これは不正義ではないのでしょうか。
明らかにおかしいことがまかり通っていると思っているのは,私だけではないはずです。
それに慣れすぎて,疑問も感じなくなることが一番恐ろしいことです。

ルンバ

2016.06.26 [ 齋藤 健太郎 ]

人間の仕事がAIに乗っ取られるかもしれないという話を最近よく聞きますが,とうとう我が家にもロボットがやってきました。
例のまるっこくて可愛い奴です。
ボタンを押すだけでおそうじをして,終わったらホームに戻ってくれるという優れものです。

しかし,なにせ障害物に弱い・・・。
ダイニングテーブルの椅子の間にうまく入らない場合があったり,ちょっとしたものに引っ掛かったり・・・。
まあ,動きはペットみたいで可愛いので,なんとなく許してしまいますが。

同時に,自分の仕事はまだこいつらには乗っ取られないな・・・なんて安心したりします。
関係する判例を調べたりとか,関係ありそうな法律を調べたりとか,慰謝料の額や量刑を提示したりというのは,AIは大いに活躍すると思いますが,人から重要な話を聞き取ったり,それを個別の事案に即して整理したり,裁判官を説得するために工夫したり,証人尋問で臨機応変に対応したり・・・なんていうことはAIではやはり無理なのではないでしょうか。
将棋や囲碁などのゲームはルールが明確ですが,我々の仕事はそうはいきません。
何より,人の痛みに共感することができないというのは,致命的だとは思います。

でも,決して逆らわない可愛い部下としては是非とも欲しいかな・・・。

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