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よくある質問集

鑑定というのは何でしょうか?

鑑定と言われるものには大きく二つあります。

一つは,裁判所が行う正式な鑑定であり,もう一つは,裁判の原告または被告が,自分たちで用意する鑑定です。
原告または被告が用意する鑑定は,私的鑑定と言うこともあります。

医療事件や医療が問題となる交通事故においては,どうしても医師の見解というのが必要になることがあります。
中には,文献などで十分な場合もありますが,そうではない場合がほとんどです。
特に,「この事案の場合はどうだろうか」という点が問題になる場合,医師にとってはあまりに当然で文献がない場合などは不可欠です。

ただし,裁判所は,どうしても裁判所が行う鑑定の結果を重視する傾向があるので,気をつけなくてはなりません。東京では,カンファレンス鑑定といって,複数のお医者さんが同時に鑑定をするという方法も行われるのですが,札幌では,鑑定のお医者さんは基本的に一人ですので,その一人の医師の意見が全てということになりかねません。

そこで,私としては,出来るだけ私的意見書を提出するようにしていますが,中にはどうしても私的意見書を出せない事件もあります。

なお,費用としては,裁判所の鑑定は50万円くらい,私的鑑定は,20〜40万円くらいでしょうか。
医療事件で最もお金がかかるのは,この意見書作成費用ですが,これがあるとないとではかなり違うと思います。

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