2015.08.04 [ 齋藤 健太郎 ]

たまに家のダイニングテーブルの脚に,自分の足をぶつけてしまうことがあります。
椅子の脚が微妙に外側に出ていて,そのせいでついぶつけてしまうのです。
家にいると裸足のことが多いのと,椅子の脚が細くて四角くカットされているのでかなり痛いです。
その瞬間,意識を遠くに追いやろうとしますが,痛いものは痛い。
痛いんだから仕方ない。
それ以外にも子供がそこらへんにまき散らした「レゴブロック」とかを思い切り踏みつけてしまうこともあります。
言うまでもありませんが,これまた痛い・・・ちゃんと片付けろ!

でも,よく考えると不思議です。痛みっていうのは自分の身体が自分で作り出しているものなんだから,どうにかコントロールできないのでしょうか?
特に,たいしたことはない場合や原因がわかっている場合とかは,痛みを切るスイッチを押すようなことができれば好都合です。
人間は,痛みを感じることによって,自分の身体を守っているようですが,明らかに不要な場合についてはその危険信号もやっかいなだけです。
交通事故でむち打ちになった方や,CRPSという疾患の方とかも,痛み切るスイッチがあればどんなに良いか・・・。一応,ブロック注射というものがありますが,万能ではないようです。
ほかにも幻肢痛といって,足を切断した後に,その切断した部分に痛みが出るなんてこともありますが,これもはっきりいって意味のない痛みです。

昔,麻酔科医の先生に相談したときに,「痛みは情動なんです」と言われたことがあります。
痛みというのは感情と一緒ということです。
痛みも感情もそうですが,本来,コントロールするのが一番なのに,そう簡単にできません。
感情的になることなんて,ほとんどのことが取るに足らないことなのですが,それに振り回されるのが人間ということなのでしょう。

次レゴブロック踏んだら全部捨てるつもりです。