2014.04.10 [ 小西 政広 ]

小保方さんが会見していました。

大変いたたまれない印象だけは受ける内容でした。

詳しくは論文を実際によくよく検討しないとよく分からないところなのかもしれませんが,

他者の論文の内容を,何の前置きもせずに自分の書いた物のように論文に転載したり,

あるいは,他者の論文の画像を改変したりすることは,論文の内容自体に疑問が生じることもさることながら,著作権法上の問題もあります。

著作権法上,他人の著作物を引用する場合には,「引用の目的上正当な範囲内」で引用する,という制限があり,また,その著作者をしっかりと明示する必要があります。

他人の作った画像を改変することも,元の画像を参考にしたことが他人から見て取れるようであれば,著作権法上問題があります。

こういうことは,遅くとも大学の学位取得論文を作成する際までには,法的にどうだということはわからなくとも,御法度という認識まではできるものかとは思いますが・・・

世界的な騒ぎになり得る内容の論文を発表する,という局面においては,うかつだったとしかいいようがない,そう感じました。