2015.06.03 [ 小西 政広 ]

交通事故に遭ったら,自分では軽い事故だったなと思っても,少し期間を置いてから症状が出てきた,という話をよく聞きます。

しかし,

そのときは軽い事故だと思ったけど,2,3日後に何となく首が痛くなってきて,それでも1ヶ月病院に行かなかった

といった状況になってしまうと,なかなか厄介です。

なぜなら,交通事故によってその症状が出た,ということが証明しづらくなるからです。

事故から1ヶ月も経つと,交通事故の事実自体はあるけれども,日常生活の中の何か他の原因によってその症状が出たのではないか,という疑いがもたれやすくなります。そうなると,事故と怪我との因果関係がよくわからないので,事故の加害者に賠償させるのは適切ではないという判断となることもあります。

病院にいくということ,治療という本来の側面ももちろんのこと,交通事故によって怪我をしたという証拠を残すという側面においても重要となります。