2016.12.19 [ 齋藤 健太郎 ]

今日は,FIFAクラブ・ワールドカップで,レアルマドリードと鹿島アントラーズが対決しましたね。
私は最近はサッカー熱も冷めてあまり観ないのですが,たまたま横目に見ていたところ,また審判の疑惑のシーンが出ました・・・。
ニュースにもなっていましたが,審判が,レアルの選手のファウルに対して,イエローカードを出すような素振り(胸ポケットに手を入れようとした)をしたのですが,なぜか最終的にはカードを出さなかったのです。
たしかにカードを出すまでは決定していないわけですし,それまで悩んでもいいといえばいいので,最終的に出さなかったからダメというわけではありません。
でも,勘ぐってしまうのは,実はこのレアルの選手はすでにイエローカードをもらっていて,次出てしまうと退場だったのですが,そのことを一瞬忘れていたのではないかということです。
そうだとすれば,何だか納得いきませんよね。
少なくとも,この審判は,レアルの選手の行為がイエローカードを出すに値する行為だと判断をしたことは間違いないと思います。
そうであれば,試合的に退場は面白くないとか,レアルがこれで負けたら何言われるか分からなくてコワイとか,日本にあんまり勝って欲しくないとかいろいろなことを考えたのかもしれませんが,どんな理由であっても納得はいきません。
悩んでいたとしても,悩むのは頭の中だけにして欲しいですね。
さて,タイトルに戻りますが,実は,刑事裁判では,判決の最初の言葉だけで,無罪か有罪かわかってしまいます。
「被告人を」と始まれば有罪,「被告人は」で始まれば無罪です。
なので「は」の時点でガッツポーズが出てしまうわけです・・・言い間違えられるとがっくりするかもしれません。
民事事件でも同じようなことがあります。
「原告の」で始まれば,原告は負け。
「被告は」で始まれば,原告の勝ち(一部かもしれませんが)。
そんなことを知っていても皆さんには何の役にも経ちませんね。