2009.09.24 [ 齋藤 健太郎 ]

女性の熟年離婚の相談ではいつも考えさせられてしまいます。

それは、横暴な夫に苦しめられてきた女性がなかなか離婚に踏み切れない状況があるということです。

ギャンブルや女性関係などでやりたい放題にやってきた夫。
お金も使い果たしてしまい、貯金などもさほどない状態。
まだ退職金でもあれば、良いのですが、それもないとなればもうお手上げです。
年金分割制度が始まったとはいえども、離婚後の生活は自力でどうにかするしかないという重い問題があるのです。

中には、何度も離婚を考えた末に、結局踏み切れないという方も多くいらっしゃいます。
今までも悩みと苦しみを抱えて生きてきたせいか、余計に頭を切り替えて新しい生活をイメージすることが難しいのかもしれません。

でも、これから死ぬまでの間、その夫と添い遂げられるのか。それをもう一度真剣に考えるべきです。
一緒に旅行に行けるのか。お墓に一緒に入れるのか。老後を支え合えるのか。
そこに我慢する意味はありますか?
自分の選択で、自分の人生を歩むために、一歩を踏み出すしかないのではないでしょうか。
実は、後で振り返れば悩んでいた自分がばからしく思えるようなことかもしれません。