2015.06.01 [ 齋藤 健太郎 ]

最近,公務員である教員が起立して君が代の斉唱をしなかったため再雇用されなった事案について判決があり,地裁判決は,損害賠償を認めました。

あんまり裁判のことを長く書くのは好きじゃないので手短に。

この判決自体は極めて妥当だと思いますが,フェイスブックを見ていると以下のような意見がありました。
「民間企業なら言うこと聞いてお金もらうのはあたりまえ。指示にしたがわないで金もらえるなんて公務員うらやましー。
嫌ならやめて新しい教育をすればいい」
みたいな感じです。

君が代がどうだとか,日の丸がどうだとかそういうことを理由にして,人間を不利益に扱うということ自体がおかしいのではありませんか。
そういう感覚がないということに驚きます。
雇われる側は,何でも言うことを聞かなきゃいけないなんて発想もどうかしています。

でも,一番問題なのは,このような国とか民族なんていう妄想にはとても強い力があって,抗うことが難しいということなんでしょう。
この大きなエネルギーがこの国を二つに分けているような感覚に最近襲われます。