2015.09.06 [ 齋藤 健太郎 ]

私は虫とか両生類が好きで,子供の頃は,家の裏が山だったのもあり,ザリガニやサンショウウオを捕まえに行ったり,チョウチョやクワガタを捕りに行ったりしていました。
カエルやサンショウウオの卵は春になると必ず取りにいっていました。
クワガタのいる木を知っていたので,夜に真っ暗闇で木を蹴り飛ばしたら巨大なミヤマクワガタが落ちてきたのが忘れられない思い出。あれは大きかった。
なぜかヘビの子供を捕まえてしばらく飼っていたところ,父から「おい,それはマムシだぞ。頭が三角だろ」と言われて驚いて逃がしたことも思い出されます。
また,当時はカマキリが大好きで,カマキリの卵を見つけてきて大喜びで,虫かごに入れて孵化をするのを待っていたのですが,ある日,突然大量に孵化して,虫かごの隙間から大量に逃げ出していました。
沖縄に行ったときに巨大なカエルが道路にたくさんいたので捕まえて札幌まで持ち帰ろうとしたところ,途中で寄った羽田空港で大量に脱走して大変な思いをしました。

とまあ,挙げていけばキリがないのですが,自然とのふれあいの多い人生を歩んできた気がします。というよりはこうやってみると捕獲の歴史ですね。
でも,最近では,毎日,事務所の部屋と相談室でほとんどの時間を過ごしていて,自然の中で過ごすということはほとんどありません。
子供達には自然とのふれあいを持ち続けて欲しいとおもって,今年は,一回だけキャンプに行きましたが・・・慣れないキャンプほど大変なものはないというのを実感しました。

さて,前置きが長くなりましたが,最近読んだ記事で,胆嚢摘出術の患者さんの治療経過について,窓から木が見える部屋と,壁しか見えない部屋で比較したところ,木が見える部屋の患者さんの方が平均して治りが早く,痛み止めも少量で済んだという記事を見ました。
人工物に囲まれる生活は,一見スマートでキレイなものですが,実はストレスのかかる生活なんですね。
走るときにも山の中を走るとそれだけでもなんだかいい気分になります。山登りや森林浴には脳科学的には合理的な理由があるということなのでしょう。
自然がなぜ癒やしになるのか。それはまだ解明されていないようですが,自然は何も求めてこないのが良いとの話もありました。たまには何も求めず,何も求められない生活をするのも大事なのかもしれません。