2016.01.18 [ 齋藤 健太郎 ]

私が所属している札幌医療事故問題研究会という団体があります。
医療事故を扱う弁護士が集まって,医療事故の相談を受けて,事件の依頼を受けたり,研修会を開催するなどしています。

定期的な研修会では,個別の事件について検討を行ったり,特定のテーマで医師の講義を受けるなどしています。
また,事件の相談は,基本的に2人1組(または班全体)で行い,事件を受けた後も,それぞれの所属する班で検討を重ねています。

医療事件は,突然やろうとしてできるものではなく,一定の研鑽を積む必要があります。
しかし,意外と事件の相談は,経験のある弁護士のところには行かず,初めて医療事故を担当する弁護士が事件を受けるということも少なくありません。
当然,優秀で熱心な先生が担当されれば,経験がなくとも対応できるかもしれませんが・・・やはり限界があると思います。

最近,札幌医療事故問題研究会のホームページが新しくなりました。
スマホにも対応しており,内容も充実しました。

医療事故の相談を受ける窓口を拡充することが,まずは何より大切であり,今ではインターネットを通した相談体制を整えることは不可欠だと思います。
そのうえで,知識,経験,ネットワーク作りなど,医療事故の被害を受けた方をサポートすることが重要だと思います。
私もしっかりとそのような態勢を作っていきたいと思います。