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齋藤 健太郎弁護士ブログ

対決型政治の限界?

2015.05.19 [ 齋藤 健太郎 ]

大阪都構想の結論が出ましたね。

結論からいうと非常に皮肉な結果となりました。
「民主主義」を唱えていたものが民主主義に負けた。
ということです。

橋本市長の政治手法はまさに対決型政治というもので,敵を作って戦っていくというものです。
そして,いかにも悪人達が沢山いる,誰かが既得権益を貪っている,という構図のなか,市民が立ち上がるんだ!という形に持って行こうとしました。

しかし,大阪都構想は最終的にメリットがよくわからんという結論に落ち着いたのだと思います。
敵はなんとなく作り出せたものの,結局,それでどう変わるの?という結論が具体的ではなく,よくわからなかった。
何より,国家的な問題を大阪市の自殺という形で解決しようという構想自体に無理があったのかもしれません。

でも,対決型手法の恐ろしさは,ここまで僅差に迫ったことに現れています。
そして何より橋本市長の支持者が,辞め方が「かっこいい」「潔い」などと表していまだに支援しようとしています。
おそらく大阪市が財政破綻したら,その時期や理由を問わず,住民投票のせいだという話になるのでしょう。

自分の見せ方としては非常に参考になりますね。
わかっていてもできないというのが一般人ですが。

テレビ出演しました。

2015.05.11 [ 齋藤 健太郎 ]

去る4月16日
私はとうとうテレビ出演を果たしました。

実は収録はかなり前だったのですが,錦織の試合に阻まれて放送されなかったのです。
ようやく放送に至りました。

NHKの「つながる@きたカフェ」の法律Q&Aのコーナーです。
テーマは「成年後見制度」でした。私は,弁護士登録してからずっと高齢者・障害者支援委員会というところに所属しているのでまあまあ詳しいという感じでしょうか。

感想としては,ある程度何を話すかが決まっているので,少しやりにくかったという感じです。個人的にはフリートークの方が好きですね。テレビ.tif

豊平川ハーフマラソン完走

2015.05.11 [ 齋藤 健太郎 ]

もうこのネタに飽き飽きされている方も多いと思われますがまだまだ続きます。

先日ハーフマラソンを完走してきました。                                                                                         S__6135811.jpg

昔の自分であれば10kmを走ったことすらなかったので約21kmを走れるようになったかと思うと感慨深いです。
まあタイムはいまいちですが来月に出場予定のハーフマラソンでは2時間を切りたいと思います!
ちなみに川内選手が出場しておりすれ違いましたが走ってるときはすごい迫力でした。そんなに大きくないはずの身体が大きく感じました。

フェニルメチルアミノプロパン

2015.04.28 [ 齋藤 健太郎 ]

よく長距離をはしると脳内麻薬が出るなんていいますがいまだにそんな領域には達することができません。
どうにか20kmくらいは走ることができるようになりましたがやはり42kmはとんでもない距離ですね。

さて標題の件ですが何かわかりますか?
そうこれは走っても絶対に頭の中には出ないやつです。
人間を狂わせて地獄へと導きます。
その名も覚せい剤。
弁護士になると刑事事件ではよくお目にかかる名前ですが普通は聞いたことがあ
ませんよね?
人間が作り出した物資が人を狂わせるというのは皮肉なことです。

実は覚せい剤が禁止されるのは戦後のことで、その前までは市販されていたというのだから驚きです。ヒロポンなんて可愛らしい名前で、元気になれる薬として売っていたのです。
そのときは元気になりますがそれなしには生きられなくなります。
にんにく注射くらいでやめておくべきでしょう。




対向車がセンターラインを超えてきたら・・・

2015.04.20 [ 齋藤 健太郎 ]

最近目にしたニュースで,以下のようなものがありました。

ある交通事故の判決の話です。

簡単に言うと,運転手が居眠りをしたために,センターラインを超えて対向車に衝突した事件で,そのセンターラインを超えた車の助手席に乗っていた被害者が,「対向車の」運転手に対して訴えを起こしたというものです。
つまり,センターラインを超えてきて衝突した対向車の方にも落ち度があったから損害を賠償しろという,結構すごい事件です。

地方裁判所の判決は,要旨以下のように述べて,訴えを認めました。
1 いつセンターラインを超えたのか,かなり手前から超えたのか直前なのかはわからない。
2 そうであれば,早い時期に発見していれば,クラクションを鳴らすなどして,回避できたかもしれない。
3 したがって,過失がなかったとの証明はないので,責任を負う。

この事件において重要なのは,自賠法という法律があり,自動車事故で怪我をした事件の場合には,加害者の過失の立証責任を転換しているということです。
「立証責任」を「転換」などというと難しいですが,本来であれば,お金を請求する方が,相手に過失があったことを証明しなければならないところ,請求される方の加害者が,「過失がない」ことを証明しなければならないということです。
自動車を運転して,人を傷つけた場合には,一旦加害者とされると簡単には責任を逃れられないという規定であり,交通事故の被害者を救済するということに重点を置いています。

この事件の裁判官は,この構造に引っ張られ過ぎたという感じがします。
「過失がない」ということを証明するのは,厳密さを求めるととても大変なことです。様々な可能性があるのですから,それを全て議論していれば,落ち度がなかったとまではいえないということも言えてしまいます。
しかし,裁判というのは納得の手続です。一つのスジが通ったストーリーというものが支配する世界です。
そのような世界で,あらゆる可能性を模索するのはあまり適切とは思えません。
この事件のわかりやすいストーリーは,ただ普通に運転していたところ,対向車線から居眠りによってセンターラインを超えてきた車が現れて,逃げ切れずに衝突したというものです。一般論としても,クラクションを鳴らしたとしても,居眠りから目覚めて直ちに回避できたとは思えません。互いにそんな余裕はないのが通常です。

たしかに,助手席に乗っていた方は,純粋な被害者といえるでしょう。全く落ち度がないといってもい良いと思います。
しかし,その責任を同時に明らかに被害者である人に負わせることについてはどうでしょうか。
詳細はわかりませんが,居眠りをした運転者には任意保険が適用されない事情があったために,相手に請求したのでしょうか。でも,仮に任意保険に入っていることから,保険会社が支払うだけとはいっても,あまりに被害者救済に傾き過ぎな気がします。

ちなみに,我が家では,夫婦問題の責任の立証責任は夫が負っています。
夫に落ち度がないことを証明しない限り,妻が正しいということになります。
落ち度がないということを証明するのは極めて困難です。その結果,私は常に責任を負うことになります。
問題を生じさせないことが一番です。

ゆる弁護士

2015.04.13 [ 齋藤 健太郎 ]

相変わらず走っていますが,先週は釧路出張も重なり,あまり走ることができませんでした。
それでも日曜日の早朝から18km走り,すっかり腸脛靱帯という膝の付近の靱帯が痛くなりました。
5月5日のハーフマラソンまであとわずかです。
統一地方選挙も終わりましたね。
選挙というのは不思議なものです。
ここまで大の大人が感情的になって喜びを露わにしたり,悔しい表情を見せることもないのではないでしょうか。
高橋はるみ様のあのような笑顔は選挙以外のときには見たことがありません。

さて,最近,社会保険労務士の先生と話していたら,突然,「ゆる体操」という体操の話になりました。
その方の話だと,ゆる体操をマスターすると素晴らしい効果が現れるとか。
すっかりはまってDVDも購入しているということでした。
私もゆる体操の本でも買おうかなと思っていましたが,果たしてマスターできるのでしょうか。
その原理は全くわかりませんが,この力が抜けそうな名称は何かすごいものがありそうです。

そこで当然ひらめくのが,弁護士業務も力を抜いてゆるい感じでやってみると意外に高い効果が得られるのではないかということです。
ゆるい感じで法廷に立ち,相談に対してもゆるい感じの回答をする。
法廷で相手が何を言おうと動じずに体幹はしっかりと保ち,でも常にゆらゆらしている。
そんな「ゆる弁護士」を目指して頑張って行きたいと思います。

少し眠いので許して下さい。

選挙年齢の引き下げへの疑問

2015.03.31 [ 齋藤 健太郎 ]

来夏の選挙から選挙年齢が20歳から18歳に引き下げられる可能性が高いようです。

しかし,この法案については,与野党がともに法案提出を行っているせいか,あまり議論がありません。
諸外国では18歳以上が多いという一般論が理由だからかもしれませんが,果たして日本の18,19歳が政治に参加することにどれだけの意義があるのでしょうか。本当に18歳,19歳の若者を政治参加させる必要が今の日本にあるのでしょうか。

それに対して政治に対する関心が若い人々にも高まるという考えもあるようですが,現在の20歳以上の若者を見ればわかるように,有権者となったことで,直ちに政治に高い関心を抱くようになるとは思えません。民主主義というものが何なのか,なぜ選挙が行われるのか,選ばれた議員は何をするのか,法律はどのように作られるのか・・・そのような有権者としての最低限の教育が十分になされるようになるのでしょうか。日本の教育は,政治というものに対して無防備なまま有権者を送り出している感があります。

私が懸念するのは,結局のところ,扇動的な政治がより通りやすくなり,それに乗ってしまった若者が将来的にかえって不利益になるのではないかということです。あとで不満を述べようとしても,有権者であるという自己責任論によって封殺されてしまうことがなければ良いのですが。

いずれにせよ,十分な議論を行わずに単に引き下げるというのは私には賛成できません。

腱・靱帯

2015.03.23 [ 齋藤 健太郎 ]

筋肉と骨はすぐにイメージできますし,説明も簡単です。
一方で,意外とわかるようでわからないのが,靱帯と腱です。

アキレス腱断裂によって有名な「腱」ですが,これは,「骨」と「骨格筋」という筋肉を繋ぐものです。
骨と筋肉がうまいこと繋がっていること自体に驚きます。
大きな筋肉によりすごい力がかかっても腱が簡単に断裂しないのですからたいしたものです。

一方で,靱帯は,「骨」と「骨」を繋ぐものです。
靱帯については,靱帯損傷という言葉は良く聞きますね。
最近では,ダルビッシュが右肘靱帯損傷となり,手術を受けたというニュースがありました。

なぜそんなことを突然言い出したのかというと,別に医療事件で勉強したからではありません。
またその話かよと思うかも知れませんが,実はマラソンの練習をしていると,膝の外側の部分が痛くなるのです。調べてみると,腸脛靱帯という靱帯が走ることにより痛めやすいということがわかりました。
ランナーズニーなどといわれており,慢性化するとかなりひどくなるようです。

フライドチキンを食べていても,これが腱かな?これが靱帯かな?などと考えてしまいそうです。

竣工式記念ランニング

2015.03.17 [ 齋藤 健太郎 ]

先週の土曜日に,私が顧問を務めるハイチエイジェントという会社がメガソーラー事業を開始し,竣工式を行うということで,福島に行ってきました。原発事故後初めて福島に行きました。

実は,昔,仙台で司法修習生をしていた時代に,仲間と一緒に猪苗代湖に行って泳いだことがありました。猪苗代湖には,海水浴場ならぬ湖水浴場というのがあって,まるで海のようだったのを思い出します。

ソーラー設備は原発とは離れたところにあるのですが,それでも近くで除染作業を行っていたり,除染後の土が山積みになっているのを目の当たりにして,まだ何も終わっていないのだというのを実感しました。原発自体も全くコントロールできていない状況ですが,大量の放射性物質を除染することもまた極めて大変な作業だと思います。

竣工式の後,栃木の那須高原に宿泊したのですが,竣工式の後,懇親会まで時間があるということで,4人でランニングをしました。近くのアウトレットまで車で行ってそこから帰ってくるということにしたのですがそれが意外に大変でした。距離も14kmくらいあったうえに,向かい風と起伏のある道で余計に疲れました・・・果たしてこんな体力でフルマラソンを走れるのでしょうか。
とりあえず5月5日の豊平川ハーフマラソンにエントリーしてみましたのでそれを目標に走り続けます。

LSD

2015.03.02 [ 齋藤 健太郎 ]

また薬物依存症の話か・・・と思ったかもしれませんが,違います。
LSDといえば,ヤク(リゼルグ酸ジエチルアミドというらしい)のことを思い出しますが,ここで私が取り上げるのは,そのLSDではなく,LSDトレーニングといわれるものです。
Long Slow Distance トレーニングの略です。

要するに,マラソンの練習などで,ゆっくり長く走るトレーニングのことです。

先日,大公開したようにマラソンにチャレンジすることになり,ここのところ毎日トレーニングをしていますが,どうしても早く走ってすぐにばててしまいます。あまり長距離走をしたことがないのでペースをつかめないということもあります。
しかし,これだけでは長い距離は走れないと思っていたところ,マラソン経験者の友人から「LSDやりなよ」だと言われました。「ヤクやったら確かに走れるかも・・・」という弁護士にあるまじき発想をしましたが,そうではありませんでした。

早速,今日,夜遅くに実践したところ,どうにか8kmぐらい走ることができました。
これなら少しずつ距離を伸ばしていけるかも・・・。

さて,北海道マラソンの前に,ハーフマラソンに出ようかな。
調子に乗りすぎかな。

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