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小西 政広弁護士ブログ

一昔,二昔前の弁護士業務

2014.05.28 [ 小西 政広 ]

今日は1日中電話してました。

事務所では事務所の電話,外では携帯電話。

電話がなければ僕の仕事成立しません。

じゃあ電話がない時代は・・・。

どうしていたんでしょうか。

少なくとも携帯電話がない時代には,今よりもっと段取りを組まなければいけなかったはず。

突然予想しないことが起こることまで想定して,いろいろな約束をする。

そういうことに気を回す必要があり,今よりも万が一の事態を予測する能力は高かったんでしょうか。

思えば僕が携帯を持ったのは高校卒業後。それまでは,固定電話に電話をかけ,時間と集合場所をきっちりときめていました。

携帯電話が普及してからは,集合場所の決め方は曖昧になったと思います。

携帯電話が普及して,気を回さなくて良くなったことに労力をさかない代わりに,果たして何ができるようになったのか。

弁護士業務に限った話ではないですね。

ちなみに,当然のことですが,パソコンワープロがない時代は,訴状も何もかも手書きです。

判例を書き写すにも,手書きですね。はい。

盲信するわけではない。

2014.05.20 [ 小西 政広 ]

嘘を嘘と分かって主張する弁護士はいない。

弁護人として法廷で真実を述べる義務があるからだ。


被告人からこういう主張をしてください,といわれ,嘘だなと思ったら,徹底的に嘘だと仮定して質問をする。

弁護人自身が嘘だと思っている主張をしたところで,誰も信用させることなどできない。

嘘だなと言う思いを拭わないままで主張をすると,結局被告人に不利になる。

ある程度納得しないと,被告人の主張をそのまま法廷で述べることはしない。

それでも弁護人が被告人にだまされることは多々ある。

微に入り細に入れば,全ての事件で弁護人は被告人にだまされているといってもいいんじゃないか。

片山被告人の弁護人の立場としては,辛い状況かもしれないが,そういう仕事なんだろう。

チャンスは2回

2014.05.14 [ 小西 政広 ]

日常生活での発見シリーズ

先日,保険料の引き落とし口座になっているゆうちょ銀行の口座に,引き落としに十分なお金が入っていないことに,引き落とし日の前の日の夜に気がつきました。

後から請求書もらって払うのも嫌だなーと思い,朝9時までに入れたらなんとかなるだろうと朝一でゆうちょ銀行に行きました。

8時50分頃に,ATMの横の職員の方に,9時前なら引き落としに間に合いますかと聞いてみたところ,

間に合う「かも」しれません。とのこと。

とりあえず9時前に入れてみましたが,その引き落とし以外のものは既に引き落とし済みで記帳されたので,多分間に合わなかったのでしょう。

しかし,職員の方の話によれば,1日朝と夕方の2回引き落としにチャレンジするという契約をしている会社もあるそうです。

次の日に記帳してみると,無事その日の引き落としとして処理されていました。

1日2回の方でした。

法律的には,その日の夜12時を回るまでは「遅れた」とはいえないので,1日1回契約の場合には,是非とも夕方に設定してもらいたいですね。

まあめでたしめでたし。


他人のための交渉,自分のための交渉。

2014.05.07 [ 小西 政広 ]

先日,アウトレットに行ったときの話。

1万6000円の品物を見ていると,

「展示品なので15%オフにしますよ!」と。

大体1万4000円くらいかー,と思いつつ,一旦下がったのなら,もう少しいけるだろうか,と思って,

1万2000円なら買うよ,っていおうと思ったら,

「1万4000円になる?」て聞いちゃいました。


日頃,弁護士の仕事をしていて感じるのは,自分の事だったらここまでうまく交渉できないな,ってこと。

自分のことを自分で交渉すると,感情が入ってくるから,大きなストレスにもなります。

今でも昔と全然変わりません。

感情が入ると,上の例のように,しょうもないミスもしやすくなります。

自分の事だと,1000円,2000円,あるいはもっと大きく1万円くらいでもいろいろ言うと,相手から自分がどう思われるかな,なんてことも考えてしまいます。

弁護士は,依頼を受けたことについては,本人になりかわって相手と交渉することができます。でも本人そのものではない。


ひょんなことから,改めて自分の仕事について考えてしまいました。

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