2013.11.16 [ 神村 岡 ]
文部科学省の有識者会議が小中学校の道徳教育を「教科」にすることを検討しているようです。
記事によれば、教科とされると、①検定を経た教科書を使い、②数値により成績を評価する、③中学以上では教科の免許をもった教師が教えるということになるそうです。
さすがに、②に関しては、数値ではなく記述による評価にするというのが有識者会議の見解とのことですが、評価することに変わりはありません。
道徳というのは、基本的には心のありようだと思います。それを評価の対象にするというのは、特定の考え方や心のあり方の押しつけにつながってしまうのではないでしょうか。
また、教科書検定についても同様のことが言えます。国家が思想の善し悪しを決めるということになりかねません。これはやはり憲法が規定する思想良心の自由を侵害しかねないと思います。
一方で、なぜ教科化する必要があるのかはよくわかりません。
果たしてこのまま話が進んでいってしまうのか、成り行きを見守っていこうと思っています。